新連載「へにへにAIイベント探訪」第1回:秋葉原ロボットほこ天 2026はバトルありパレードあり、ロボットは個人の領域に(npaka)

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はじめまして。この連載「へにへにAIイベント探訪」では、技術が大好きで、気になるものを見つけるとついふらふら近寄ってしまう謎の生物「へにへに」が、AI・ロボット・テック系イベントの現場を歩いてレポートしていきます。

会場ならではの熱気や、思わず足を止めたくなる現場の空気感を、へにへに目線で親しみやすくお届けします。

記念すべき第1回は「秋葉原ロボットほこ天 2026」です。

2026年4月5日、秋葉原UDXで開催された「秋葉原ロボットほこ天 2026」に参加してきました。

企業エリア、一般エリア、ロボットバトル、ロボットパレードまでそろったイベントで、いまのロボティクスの空気感をかなり濃く体感できました。

最近はロボットの進化が本当に速く、次々と新しい機体やデモが登場しています。そうしたロボットを実際に見て、触れて、体感できる場があるのはとても貴重です。しかも、技術者だけでなく一般の来場者も気軽にロボットと触れ合える。とてもすばらしいイベントでした。

■ まずは企業エリア

まず印象的だったのは、JLCPCB や DigiKey の存在感です。目立つ展示ではありませんが、個人でもロボットを作れる今の環境を支えているのは、こうした基盤だと改めて実感しました。

ugo のブースでは、業務用サービスロボットがダンスデモを披露していました。動きはなめらかで安定していて、サービスロボットがここまで自然に人前でパフォーマンスできるところまで来ているのかと、素直に驚かされました。

puerisomnia は、コックピット型のロボット操縦体験を提供していました。VRやコックピット越しに操縦する楽しさという、エンタメの文脈でロボットを活用しているのが面白いところです。ゲームセンターでロボットを操作して戦う、そんな未来もそう遠くないのかもしれません。

FaBo の Booster K1 によるサッカーデモも印象に残りました。Booster K1 は比較的低価格帯のヒューマノイドでありながら、機敏に動き回っていて、この価格帯でここまでの運動性能を実現できるのかと素直に驚かされました。ヒューマノイドが一部のハイエンド機だけのものではなくなりつつあることを、実感しました。

そのほか、Romi、SO-101 関連の展示もありました。自分の目で見られたのは大きな収穫でした。

■ 一般エリアが熱い

このイベントの本番は、やはり個人製作ロボットの展示です。

小林竜太さんによる自作のモバイルマニピュレータは、移動台車の上にロボットアームを載せた構成で、いわば「自分で動き回れる腕付きロボット」です。最近の研究領域では Mobile ALOHA をはじめ、家庭内タスクや汎用操作の文脈で一気に注目が高まっているカテゴリですが、それを個人ベースで作り、実機を会場に持ち込んでくるのは本当にすごいのひと言です。

NWK / 野分機械さんの出展も印象的でした。こうした個人レベルでヒューマノイド制御に挑み続けている存在が、今のロボティクス界隈の厚みを支えているのだと感じました。

切り口として面白かったのが、「ロボット立たせるだけのゲーム レヴンドドガー」です。手元の物理ロボットを手で動かすと、そのジョイント角が MuJoCo 上のシミュレーションにリアルタイムで反映され、シミュレーション上のヒューマノイドを「立たせる」ことを目指す体験型ゲームです。難易度設定も絶妙で、現地では達成者も出ていました。

ほかにも、屋外走行を意識した機体、toio を使った ROS 2 学習展示、火星ローバー、ロボットスポーツ協会の競技展示など、ホビーから研究寄りまで幅広く並んでいました。この様々なレイヤーのロボットが同じ場所に集う感じが、このイベントらしさだと思います。

■ バトルとパレードも良かった

ロボットバトルは、ノリを感じる内容で会場も盛り上がっていました。ちょうどその時間はイベント会場から離れていて、私はあまりしっかり見られなかったのですが、動画が残してくれてる人がいました。

個人的なハイライトはパレードです。GO2 を先頭に、ホビーロボやヒューマノイドが続いて歩く光景はかなり良かったです。複数のロボットを同じ空間・同じ距離感で比べて見られる機会は意外と少なく、歩容や制御の違いを観察できる貴重な時間でした。現場では、バッテリー切れをその場で助け合うような運用のリアルも見えて、コミュニティの厚みも感じました。

■ 全体を通して感じたこと

今回強く感じたのは、四足歩行やヒューマノイドをはじめとするロボットが、少しずつ個人でも扱える領域に入ってきていることです。昨年からは LeRobot 系のハードウェアも広がり、模倣学習やテレオペのための基盤が、共通の土台として普及し始めています。今年は、そうした流れを受けて、より本格的なロボットに取り組む人が増えてきている印象を受けました。

論文や動画だけでは見えにくい、「実際にいまロボットがどこまで来ているのか」を自分の目で確かめられる場として、このイベントはとても価値がありました。Maker Faire や RoboCup とはまた違う立ち位置のイベントとして、今後さらに定着していきそうです。

会場には今回紹介しきれなかった出展者やロボットがまだまだたくさんありました。他の参加者の方々による写真や現地レポートについては、「秋葉原ロボットほこ天 2026 まとめ」に網羅的にまとめていますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

■ 開催情報

  • イベント名: 秋葉原ロボットほこ天 2026

  • 開催日: 2026年4月5日(日)

  • 会場: 秋葉原UDX サボニウス広場~UDXアキバ広場

  • 主催: 秋葉原ロボットほこ天実行委員会

  • 入場料: 無料

  • 公式: robostadion.com/robot-matsuri/

《npaka》

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