2011年からCEOとしてアップルを牽引して来たティム・クック氏に退任の噂が出ています。
Financial Timesによると、その時期は早ければ来年になる可能性もあり、取締役会と上級幹部は「クック氏の経営権譲渡に向けた準備を強化」したとのことです。
早ければ来年と言っても、1月下旬に予定される次回の業績発表までに新CEOが任命される可能性は低い模様ですが、もしそのタイミングで発表されれば、6月のWWDCまたは9月のiPhone発表イベントに先立って、スムーズなトップの交代が可能になるとFinancial Timesは説明しています。
11月1日で65歳(米国における一般的な定年退職年齢)を迎えたクック氏は、CEOとしての14年間にApple Watch、AirPods、Vision Proなどの新製品を送り出し、さらにはアップルの新たな収益源としてApple TV+(現Apple TV)やApple Musicなどのサービスを開始してきました。Apple Siliconの開発も、現在のハードウェア性能の向上に大きく貢献しました。
なお、Financial Timesは情報筋の話として後任の有力候補には現エンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのジョン・ターナス氏の名前が挙がっていると伝えています。ターナス氏は2001年からアップルに在籍していますが、幹部のなかでは若手であり、MacRumorsはもしターナス氏が後任ならば「CEOとして長期にわたって活躍する可能性もある」と伝えています。
一方、Bloombergのマーク・ガーマン氏は「今のところ、何かが差し迫っているという印象は受けない」述べており、Financial Timesの報道と懐疑的な見解を示しました。
ちなみに、クック氏本人はこれまでに退任の予定を発言したことはありませんが、2年ほど前に配信されたポッドキャストのなかで自身が「すぐに退任する予定はない」ものの、アップルには「非常に詳細な」後継者計画があり、将来のCEO候補が複数いることを明らかにしていました。当時の方針に大きな変更がないのであれば、いつか来るであろうクック氏退任の際のの後任は、アップル社内から選ばれる可能性が高そうです。
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