アップルは、最新のM5チップ搭載のiPad Pro(11インチ / 13インチ)を発表しました。前世代のM4 iPad Proは外観のデザインから中身まで大きく変化しての登場でしたが、今回のM5 iPad Proは、M5チップによる性能向上が最大の目玉となっています。
新たに搭載されたM5チップは、10個あるGPUコアそれぞれに搭載されたNeural Acceleratorにより、昨年のM4チップ搭載モデルに比べて「AIパフォーマンスが最大3.5倍」向上し、M1を搭載したiPad Proとの比較では最大5.6倍高速になったとアップルは述べています。グラフィックス性能もM4に比べて約45%向上しており、全体的なマルチスレッド性能はM4から15%高速化されました。また動画編集などのタスクにおいても大幅に性能が向上したと説明されています。

Wi-Fi+セルラーモデルにはApple製のC1Xセルラーモデムと、Wi-FiやBluetoothなどに対応したN1チップが搭載され、モバイルデータ通信がM4 iPad Proよりも最大50%高速化したとのことです。また、5GHz帯Wi-Fiネットワークでのパフォーマンスも向上しています。
一方で消費電力は最大30%減少し、ストレージの読み書きも高速化しました。バッテリー駆動時間は前世代から大きな変化はありませんが、急速充電に対応しており30分で最大50%の充電が可能になっています。
M5チップ搭載iPad Proは、11インチモデルが16万8800円から、13インチモデルは21万8800円から。発売日は10月22日で、すでに予約注文を受付中です。

iPad Proは年々ノートPCとの境界を曖昧なものにしています。最新のiPadOS 26ではマルチタスク機能がさらに充実しており、新しくなったMagic Keyboardとの組み合わせにより、本格的にMacBookからの代替として使えるレベルになりつつあると言えそうです。