透明+アルミのNothing Ear (3)が登場。ケース内蔵マイクをさっそく試してみた(スマホ沼)

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矢崎飛鳥(ACCN)

テクノエッジ編集長。Wikiの「スマートフォン」ページに略称“スマホ”考案者として記述あり。週一以上ライブへ通う音楽好き。ヨボヨボのハタチ

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NothingからハイエンドANCワイヤレスイヤホン、Ear (3)が発表されました。Ear (1)→Ear (2)→Ear→Ear (3)という若干難解なナンバリングですが、本モデルは4世代目となります。

Ear (3)では、これまでのトランスペアレントデザインを継承しつつ、金属素材が採用されました。見た目の変化だけでなく、素材や構造の違いが音質や接続性、通話機能にも影響しています。

ケースのベース部分には、リサイクルされた航空機グレードのアルミニウムを使用。27の工程を経て接着剤を用いずに固定されていてます。金属と樹脂がみごとに一体化しています。内部には指向性の高いMEMSマイクとアンテナが埋め込まれ、単なる充電ケースを超えてきました。

イヤホン本体も、ステム部分に0.35mm厚の金属アンテナを内蔵。接続の安定性が向上し、感度は20%、出力は15%強化されています。

人間工学に基づいたデザインは、数万におよぶ耳形状データをもとに設計され、フィット感がさらに向上しています。

音質面では、PMIとTPUを組み合わせた12mmのダイナミックドライバーを採用。歪み率は従来の0.6%から0.2%に下がり、低音域は最大6dB、高音域は最大4dB改善されています。再生可能な周波数帯域は20Hz~40kHzで、ハイレゾ相当の再生にも対応します。

ノイズキャンセリング(ANC)は、周囲の音環境を600ミリ秒ごとに検知して自動調整を行うアダプティブ方式。密閉構造と組み合わせることで、AirPods Pro 3同等の遮音性能があるそう。もちろん、外音取り込みモードも搭載しています。

通話面では、3基のマイクに加え「ボイスピックアップユニット(VPU)」を新たに搭載。顎の骨の振動を検出して音声信号に変換するもので、風切り音や周囲の騒音がある場面でも声を明瞭に届ける設計となっています。

充電ケースには「スーパーマイク」と呼ばれる高指向性のデュアルマイクを内蔵。ケースのTALKボタンを押すことで作動し、30cm以内の声をピンポイントで収音します。録音した音声は、Essential Spaceと連携してテキスト化することも可能です。

実機でこの機能を試したので、以下のショート動画もご覧ください。

アプリ「Nothing X」では、簡易な聴力テストを通じてパーソナルサウンドプロファイルを作成できます。また、8バンドのイコライザーで音質の細かい調整も可能。Headphone (1)同様、ほかのユーザーのプロファイルを読み込む機能もあります。音のカスタマイズ性は、かなり高いですね。

連続再生時間はノイズキャンセリングを有効にした状態で5.5時間、ケース併用で最大22時間。10分間の急速充電で最長10時間の使用が可能です。ケースはワイヤレス充電対応。防塵・防滴性能はIP54準拠です。Bluetooth 5.4による低遅延通信、LDACやHi-Res Audioにも標準対応し、音楽・動画・通話のいずれも高い音質で使用できます。

価格は2万5800円(税込)、本日9月18日から予約受付、9月25日発売です。iPhone、Androidで使えますが、Nothing Phoneシリーズとの親和性は一段高められており、ChatGPTの起動やEssential Spaceとの連携がスムーズに行えるようになっています。

《矢崎飛鳥(ACCN)》

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