ハカセとマニアが選ぶ2025年のスマホ×7台。大盛況「スマホ“裏”アワード」を振り返る(スマホ沼)

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山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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テクノエッジの会員制コミュニティ「テクノエッジ アルファ」で展開されている「ハカセとアックンのスマホ沼」。月1回のペースでライブ配信を実施していますが、昨年に続き今年もリアルイベント『スマホ"裏"アワード2025 兼 忘年会』を12月16日に開催しました。

この1年間に登場したスマートフォンの中から、表のメディアではなかなか選ばれない、しかしマニアの心には深く刺さる“裏”のベストバイを選出するこちらの企画。

山根ハカセは冒頭、「この時期、海外のインフルエンサーも(今年の1台を決める企画を)いっぱいやっているが、だいたいiPhone、Galaxy Z Fold、Pixelの3つに決まっている。そんなの当たり前すぎて、賞を与えに値しない」と発言、知られざる端末にも光を当てたいという趣旨を説明しました。

今年の裏アワードは、以下の5部門を選出。それに加え、アルファ会員2名も登壇し、それぞれ今年の1台を発表しました。

  • モーストイノベーティブ(Most Innovative)

  • ベストデザイン(Best Design)

  • 隠れた名機(Hidden Gem of the Year)

  • 変態スマホ(Most Unique Smartphone)

  • 記憶に残ったメーカー(Most Memorable Manufacturer)

隠れた名機(Hidden Gem of the Year)

DARIA bond II(ダリア ボンド ツー)

いきなりの聞き慣れないメーカー名に会場が静まり返る中、山根ハカセがトップバッターとして挙げたのは中東系メーカーの「DARIA」でした。ハカセ曰く「中東ってお金があるのに、なぜスマホメーカーがなかったんだろうと思っていたところに出てきた」とのこと。

多くのメーカーがカメラを円形や左上に寄せる中、あえて横一列に3つのカメラを並べたデザイン。「中東からついにスマホの刺客が来た」「来年はDARIAが来る」と博士は力説しますが、会場の反応はイマイチ?という、まさに「裏」アワードにふさわしい幕開けとなりました。


ベストデザイン(Best Design)

HUAWEI Mate 70 Air(ファーウェイ メイト 70 エアー)

最も優れたデザインの端末に贈られるベストデザインは、「HUAWEI Mate 70 Air」が受賞。ハカセは「迷わなかった」「これしかない」と即決だったことを明かしました。

7インチディスプレイながら厚み6.6mmという薄型設計で、「Xperiaの大画面モデル『Z Ultra(通称ズルトラ)』の2025年版」と表現。「触った瞬間に『エアー』って感じがする。手が動く。画面がでかいんですよ、とにかく」と絶賛し、「今一番私の欲しい端末」と語りました。


記憶に残ったメーカー(Most Memorable Manufacturer)

TCL(NXTPAPER技術)

今年最も印象に残ったメーカーには「TCL Mobile」が選ばれました。受賞理由は「NXTPAPER」ディスプレイ技術への高い評価です。

NXTPAPERは液晶ベースながら電子ペーパーのような目に優しい表示を実現する技術。「電子ペーパーと違って液晶だから残像が一切ない」とハカセ。「世界中の子どもたちに使ってほしいと思うぐらい」と述べました。

会場にはTCLの担当者も来場。「タブレットに続いてスマホも日本でやりたい」とコメントし、今後の展開に期待が高まります。


変態スマホ(Most Unique Smartphone)

Xiaomi 17 Pro Max + Retro Game Console Case(シャオミ17プロマックス+レトロゲーム機ケース)

変態性が最も際立った端末には、「Xiaomi 17 Pro Max」と専用の「レトロゲームコンソールカバー」のセットが選ばれました。

「多くのメディアがiPhoneのパクりと言ったが、2011年にXiaomiは横長のカメラバンプをすでにやっている。知らない人はパクリと言うが、知っている人は『大人だな』と思う」とハカセ。

面白いのが専用アクセサリーのレトロゲームコンソールカバー。「Snapdragon 8 Elite初搭載なのに、裏側にするといきなりSnapdragonを無視してミニゲーム機になる。この余裕、よく企画が通ったな」と感嘆していました。

会場にはXiaomi Japanの安達さんも来場しており、私物だという実機も披露。「(日本版云々の前に)国際版が出て、というステップを踏むと思うが、皆さんの熱い要望があれば」と、日本展開への期待を匂わせました。


モーストイノベーティブ(Most Innovative)

REDMAGIC 11 Pro

最も革新的な技術を採用した端末には「REDMAGIC 11 Pro」が選ばれました。

ゲーミングスマートフォンとして知られるREDMAGICシリーズですが、11 Proでは従来の空冷ファンに加え、新たに水冷システムを搭載。ハカセは「空冷は2020年のREDMAGIC 3から搭載していて、スマホなのにファンが載っている。それに飽き足らず水冷を載せてきた」と驚きを語りました。

会場では実機のデモも行われ、背面の透明パネル越しに液体が循環している様子を確認できました。「AIの利用が増えるとローカル処理も増える。冷却は今後ますます重要になる」とし、来年は「AIを使いたい人はゲーミングスマホ」という時代が来ると予測しました。

なお、日本でも12月24日から先行予約販売が開始されます。


アルファ会員が選ぶ2025年の1台

今年は、山根ハカセだけはなく、アルファ会員が選んだ今年の1台も発表されました。

変態端末オフを主催し、赤い端末をこよなく愛する河童丸さんが選んだのは、FCNTの「Arrows Alpha」。ハイエンドとミドルレンジの間を埋める「ハイクラス」という立ち位置、頑丈さ、そして自律神経が測れるセンサーなどの機能を評価。「無難のちょっと上を行く、今年ぶっちぎりでコスパが良い端末」だとしていました。

山根ハカセも「実は日本滞在時のFeliCa端末として、これを使っている。ちゃんとやればちゃんと作れるじゃん」と太鼓判を押しました。


もう一人のアルファ会員、神田さんは「HUAWEI Pura X」を選出。縦折りと横折りの特徴を融合した独特なフォームファクターが決め手です。

「縦折りだとちょっと細長くなりすぎて使いにくいところがカバーされている」「触ったら人生変わると思う」と神田さん。ハカセも「表が3.6インチの正方形で、開くと4:3。上下2分割すると4:3が2つ並ぶ感じ。見た瞬間に痺れる」と、完成度の高さを絶賛しました。


3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機も

アワードの最後には、博士が苦労の末に入手したという3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」も披露されました。

「買うまでが本当に大変だった。詳細はもう書きたくないぐらい。でも買った瞬間にカードが通って、36万円の控えを受け取った時はしびれた」とハカセ。「おかげさまで記事は8本ぐらい書いた。なんとか元は取れそう」と笑いを誘いました。


▲Galaxy Z Fold 7(左)と比較

豪華景品が当たる「スマホルーレット」

イベント後半は、アルファ会員および一般参加者の名前が入ったルーレットを回して景品をプレゼントする「スマホルーレット」大会。 Shokzのイヤホン「OpenFit 2」「OpenRun Pro 2」や、Xiaomiのバッグ、povo(KDDI)のぬいぐるみ、OPPOの急速充電器など、豪華な景品が次々と参加者の手に渡り、会場は大盛り上がりで幕を閉じました。

▲最後は参加者の皆さんと忘年会
《山本竜也》

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