本格的なドライビングシュミレーターソフト「グランツーリスモ」シリーズには世界中の実車が登録されていますが、そのラインナップにスマートフォンでおなじみシャオミの車が加わります。

ポリフォニー・デジタルとシャオミは6月7日にロンドンでイベントを行い、「グランツーリスモ7」にシャオミの電気自動車「SU7 Ultra」が登場する協業について発表しました。その発表会の様子をお届けします。

グランツーリスモに中国メーカーの車が登録されるのは今回が初。Xiaomi SU7 Ultraは2024年3月に発売されたシャオミ初のEV「Xiaomi SU7」をベースに3基の電動モーターを搭載し、最高速度350km/h超を誇る高性能なフラッグシップEVです。
内外装にカーボンファイバーやアルカンターラなど高級素材を多用、ARヘッドアップディスプレイや最先進の自動運転支援機能を搭載。LiDARや12台のカメラ、5つのミリ波レーダーなどで安全な運転を提供します。

さらにシャオミのスマートフォンと互換を持つHyperOSを搭載、AIやインフォテイメント機能などテクノロジー面でも大幅な強化が図られています。

なお、SU7 Ultraのプロトタイプモデル「Xiaomi SU7 Ultra Prototype」はドイツ・ニュルブルクリンクで4ドアEV世界最速記録を塗り替えています。

グランツーリスモシリーズの生みの親である山内一典氏は、実際にサーキットでSU7 Ultraをテストドライブし、その卓越したEV性能に強い印象を受けたと語りました。今後グランツーリスモ7にSU7 Ultraが登場する際には、加速性能やハンドリングなど細部までその性能が忠実に再現される予定です。

山内氏はシャオミCEOのレイ・ジュン氏と対面した際、スマートフォンから自動車、家電製品まですべてを同じOS、AIで動かすという統括されたエコシステムに驚きを覚えたと話します。両社の提携は自動車に留まりますが、AIを強化するシャオミだけに、今までにはないコラボが生まれることも期待されます。

SU7 Ultraがグランツーリスモ7に登場する日はまだ公開されていません。PlayStationでSU7 Ultraをドライブできるようになるなんて、楽しみすぎますね。
