Netflix、スマホ版『GTAトリロジー』を加入者に無料提供。広告やアプリ内課金もなし、12月14日から

ゲーム Mobile
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Rockstar Games/Netflix

Netflixは人気オープンワールド・クライムゲーム『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』のiOSおよびAndroid版を、加入者向けに12月14日から無料で提供します。

Netflixは2021年末からモバイルゲームの提供を始めており、その一環という形です。

元になったゲームは、2021年11月に家庭用ゲーム機やPC向けに発売された作品。日本での価格は7700円です。

収録ゲームは『グランド・セフト・オートIII』、『グランド・セフト・オート:バイスシティ』、『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』リマスター版。GTAシリーズが3D化して以降の3作です(それ以前は2D見下ろし画面)。これらはモバイル向けにアップデートされ、広告やアプリ内課金、追加料金なしで遊べます。

Netflix提供のモバイルゲームは、他のアプリやゲームのようにApp StoreやGoogle Playストアからインストールし、開始時にNetflixアカウントでログインすることで、無料プレイできます。

約1ヶ月前、The Wall Street JournalはNetflixがゲーム業界への参入を深め、GTAシリーズをライセンス契約を通じてリリースする計画を協議中だと報じていましたが、それが実現したようです。

原典となった3作の面白さは、莫大な売上本数が裏付けています。が、家庭用およびPC向けの「決定版」は、発売直後はグラフィックや操作の不具合などバグが酷く、ゲームの進行に支障をきたすほどでした。ユーザーからの苦情を受けて開発元のロックスター・ゲームス社も謝罪し、何回か修正アップデートを繰り返しています。

また、当初ロックスターはiOS版とAndroid版が「2022年前半」に登場すると予告していましたが、その後は音沙汰なし。移植の元になる家庭用版/PC版に問題があったためかもしれません。

そうした経緯を振り返れば、今度こそクォリティ・安定性ともに「決定版」となることを期待したいところです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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