Google、生成AIによる検索「SGE」を日本でも試験開始。質問に文章で回答、会話形式で再検索も

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山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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Google、生成AIによる検索「SGE」を日本でも試験開始。質問に文章で回答、会話形式で再検索も
  • Google、生成AIによる検索「SGE」を日本でも試験開始。質問に文章で回答、会話形式で再検索も
  • 上:SGEでの結果、下:Bardでの結果
  • Google、生成AIによる検索「SGE」を日本でも試験開始。質問に文章で回答、会話形式で再検索も

Googleは生成AIによる検索体験(SGE:Search Generative Experience)の試験運用を日本とインドでも開始しました。デスクトップのChromeブラウザとAndroidおよびiOSのGoogleアプリで利用できます。

2023年5月のGoogle I/Oで発表し、米国で先行して試験を開始していたSGEは、検索クエリに応じたAIからの回答を検索結果リストの上部に表示する機能。

従来のGoogle検索では、入力した単語や文にマッチするウェブサイトから一部を強調スニペットとして表示していましたが、SGEでは生成AIの出力した文章がそれに代わるような内容です。

大きな違いのひとつは、既存の文章から一部を抜き出すのではなく、AIがまとまった文章を生成すること。1つのサイトに依存しているわけではなく、多数のサイトを情報ソースとして利用しています。

ようするに、Googleの生成AIチャットボットBardの回答を検索結果に表示しているようなものですが、Bardでの回答とSGEでの回答はかなり異なっており、SGEは検索に特化した作りになっているようです。

上:SGEでの結果、下:Bardでの結果

なお、SGEの回答に対して追加で質問したい場合は、下部に表示される「追加で聞く」から会話形式で質問を続けることもできます。

また、SGEでは回答の参考にした関連サイトを表示してくれますが、右上のアイコンをタップすると、文章毎に参考URLを表示することも可能。今後、文章中に矢印アイコンが表示されるようになり、より確認しやすくなるとのことです。

Googleによると、米国での調査結果では検索に生成AIを導入して以来、利用者は従来よりも複雑なクエリや、まったく新しいタイプの質問をするためにSGEを使用していることが分かったとのこと。

とくに若いユーザー (18 ~ 24 歳) の間で最も高い満足度スコアが得られており、会話形式でフォローアップの質問ができるのが楽しいとの意見があるようです。

なお、生成AIによる検索体験は、Search Labsでオプトインすると利用可能になります。


《山本竜也》

山本竜也

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