やはりキーボードはフルサイズに限る。2万円以下で買った謎メーカー製Bluetooth鍵盤が意外に良かった(CloseBox)

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松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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やはりキーボードはフルサイズに限る。2万円以下で買った謎メーカー製Bluetooth鍵盤が意外に良かった(CloseBox)
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今日は最近の買い物にまつわる小ネタをお届けします。

先日引き落とされた電気代が10万円を超えていてショックを受け「なんでこんなことに」と思いつつも「前月が5万円だったから、うまく節電すれば数万円の買い物してもいいのではないか」と思い直し、デスクトップ環境の改善を図ることにしました。

そんなわけで、買ったのです。キーボードを。無名メーカーの製品なのですが、コストパフォーマンスが高く、フルサイズのキーボードであるにもかかわらず、2万円以下。キータッチもそこそこ良くて、iPadやiPhoneとの接続性も高いので、ここで紹介しようと思います。

メーカー名はニコマク(NikoMaku)。日本のメーカーなのか、日本語っぽい社名にしている中国メーカーのものなのかはいまだに不明。ニコニコが幕張でやってる超会議を思い出しました。いや、ニコニコマークのことなのか。「SWAN 88KEY」という製品名です。1万9200円のところ、1000円分のクーポンで1万8200円で購入しました。


製品名でお気づきかと思いますが、キーボードといっても、アルファニューメリックなやつではなくて、黒鍵と白鍵がある音楽用キーボードです。ピアノで標準的な88鍵。ミニキーボードではなく、フルサイズのキーボード、というか電子ピアノを名乗っています。

通常、安い電子ピアノはそれなりです。MIDIがなかったり、タッチセンスがあってもベコベコした触感で弾く気を起こさせなかったりするのですが、これは及第点をあげられるレベル(筆者にとってはですが)。ピアノとしてはバネっぽい返りですが、仮にこれがシンセサイザーのキーボードだったらそれほど気にはならないと思います。

SWAN 88KEYのすごいところをまず挙げると、MIDI対応。MIDIとは、電子楽器の情報を楽器やコンピュータ間でやりとりする、1980年代から存在する標準プロトコルなのですが、これに対応してます。USB-C経由でコンピュータにつなげることが可能なのですが、これが優れているのは、Bluetooth MIDIに対応しているところ。iPad、iPhoneのGarageBandに搭載しているので、SWAN 88KEYをMIDIコントローラとして、GarageBandに演奏を入力できるというわけです。

ちなみに、Bluetooth MIDI対応キーボードとしては、KORGの「microKEY2 Air」という製品があって、筆者も61鍵、48鍵のものを持っていますが、フルサイズではなくミニキーボードです。音源は内蔵していません。軽量で持ち運びが楽なのでスタジオでの練習やライブではiPadを音源にできるので重宝してるんですけどね。


SWAN 88KEYは、このサイズでバッテリー駆動が可能。内蔵バッテリーにUSB-Cで給電・充電ができるので、専用の充電器も不要です。内蔵音源は128音色、エレピも入っています。Rhodesってはっきり書いているけど大丈夫なのかこれ。ドラムキットも入っていて、指ドラムもできます。

さらに、サステインペダルが付属しています。ミニプラグの四角い簡易型ですけどちゃんと動きます。

ニコマクはピアノ型のペダルも出しています。ピアノ購入時にピアノ型サステインペダル(2580円)を一緒にカートに入れておくと無料になるというのです。筆者は見逃してました。


▲筆者が見逃していたこのプロモーション。適用すればピアノ型サステインペダルが無料に

このほかにもマイク入力、ライン入力の端子が別途用意されていたり、ちょっと考えられないレベルの盛りだくさんなのですが、値段なりだなという部分もあります。例えばベロシティ(タッチセンスによる音量変化)は12段階しかありません。でも微妙な弾きわけができない筆者の腕ならば特に問題はないはず。GarageBandやLogic Proに持っていっていじればいいだけだし、と納得。

それよりも、Bluetooth MIDIを使うときには内蔵音源のあるなしで大きく操作性が違うのにいまさらながら気づきました。手元でレイテンシーなしで音が鳴るのをモニタリングしながら弾けるので、クリックや演奏に合わせるのがとても楽。発生したレイテンシーはレコーディングした後でまとめてずらせばいいわけだし。

しかしこのニコマクは謎のメーカーでした。国名は書いていないのですが、デモ曲からするとおそらく中国メーカー。

じゃあ他の製品はどんなのを出しているかというと、車載の多機能バックミラー、HUD(ヘッドアップディスプレイ)、オートバイのヘルメットに内蔵するインカムなど、楽器とは関係なさそう。そういえば付属のイヤフォンはインカムと同デザインでした。バイク、クルマとピアノをやっているというと、ヤマハっぽいですよね。

その謎メーカー製電子ピアノを目の前に置き、M2 MacBook AirとM1 Mac mini用のMagic KeyboardとMagic Trackpadを上に載せ、仕事をしたり演奏したりしています。このキーボードを置いたまま作業がしやすいよう、山善のベッドテーブルを購入しました。


山善(YAMAZEN) ベッドテーブル ナチュラル BTT-8040(NA)
¥8,693
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

現在の執務環境はこんな感じです。この左側はベッドがあり、つまり、寝室の横で仕事も音楽もできるようにしているわけです。欧米ではDTMという言葉は浸透しておらず、Bedroom Music Studioというそうですが、まさにそんな感じを目指しています。

▲筆者の執務環境。Teenage Engineeringのアナログシンセ「Pocket Operator 400」を週末に組み立てた



InstaChord+(インスタコードプラス) (メタリックグレー)
¥42,900
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

そうそう。燃料調整費のせいもあって10万円の大台に乗ってしまった電気代ですが、2つの解決策で乗り切れる感じがつかめました。

一つは、Zwift暖房を開始すること。寒くなったら10分くらいZwiftのインドアバイクで漕いで、暖房はすごく寒いときだけにする。運動もできるし一石二鳥かなということで、1週間くらいこの運用を続けています。

もう一つは、不要な暖房はオフにすること。ここ1カ月くらい入っていなかった書斎部屋のエアコンがつきっぱなしになっていたのです。本当の主要原因はこれだと思います。いやーお恥ずかしい。

そして東京は暖かくなってきましたね。そろそろエアコンなしで過ごせる日も増えてくるでしょう。

この88鍵ピアノ、バッテリー駆動(2時間充電で6時間駆動するという)なので、外に持ち出してストリートピアノなんかもできそうです。重さは6.7kgとレスポールよりちょっと重いくらいですが、専用ソフトケースが付属するので持ち運びは可能。

コロナ禍のせいで4年くらい開催が見送られていた大学の軽音サークルOB・OGによる忘年会ライブもついに再開することが決まり、演奏の腕も慣らしておかねばならないので、ちょうど良かった感じです。InstaChordを弾きながら歌うメロトロンイベントへの出演を3月に控えているので、練習せねば。

《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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