発売25周年の名作ADV『Riven』がリメイク決定。『MYST』続編、VR対応の可能性も

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関根慎一

関根慎一

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発売25周年の名作ADV『Riven』がリメイク決定。『MYST』続編、VR対応の可能性も
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ゲームデベロッパーのCyan Worldsは2022年10月31日、1997年に発売されたアドベンチャーゲーム「Riven: The Sequel to MYST」のリメイクを開発していることを発表しました。この日はオリジナル版の発売から25周年の節目にあたります。

Rivenは1993年に発売された謎解きアドベンチャーゲーム「MYST」の続編。ナンバリングタイトルとしては5まで出ているMYSTシリーズの第2作です。1997年当時はMac OSおよびWindows PCのほかプレイステーションとセガサターンでリリースされ、現在はiOSとAndroid向けに移植されています。

ゲームとしては自分の視界に見立てた静止画の一部をクリックして移動や謎解きを行う、いわゆるポイントアンドクリック型のアドベンチャーです。最近ならWebブラウザで遊べるような脱出ゲームのはしり、といえばイメージしやすいでしょうか。

MYSTシリーズは奇妙な形状の建築物や、思わぬところで繋がる複雑な仕掛け、世界に対する洞察を必要とする難解なパズルが特徴的ですが、Rivenの場合は謎を解くうえで重要な「数字」まで異世界の文字に置き換えられており、ただでさえ複雑怪奇な謎解きの難度に拍車をかけています。

初代MYSTは2001年に一人称視点で自由探索が可能になった「realMYST」として作り直されているほか、2021年にはフルリメイクも発売されています。しかしRivenに関しては大きく規模を増したマップや仕掛け、野生動物などの多彩さもあってか、開発元のCyan Worldsとしてもリメイクは検討していなかったといいます。

一方で、MYSTシリーズを通して語られる世界観や美術表現にはコアなファンもおり、なかでも The Starry Expanse Projectというファンコミュニティでは自由探索可能なRivenの世界をフルスクラッチする、ファンメイドの「realRiven」制作を2009年頃より試みていました。制作の進捗はMysteriumというMYSTシリーズのファンイベントで報告されており、このイベントにはMYSTシリーズのクリエイターであるミラー兄弟も登壇しています。

2019年、Cyan Worldsはリメイク版Rivenの開発に取り掛かることをThe Starry Expance Projectに伝え、この時点でrealRivenの開発は中止。その後realRivenの制作に携わっていたメンバーの一部はCyan Worldsと合流し、今回、正式にリメイクの開発発表となりました。

記事執筆時点ではリメイク版Rivenの発売時期や価格、プラットフォームも未発表ですが、The Starry ExpanceのFAQにはVRに対応する旨が明言されており、2021年のリメイク版MYSTもVRに対応していることから、本作もVRに対応する可能性は高いといえます。

リメイク版RIVENが成功すれば、続編「MYST III: Exile」以降の作品がリメイクされる可能性が生まれるかもしれません。まずは本作の完成を楽しみに待ちたいところです。


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《関根慎一》
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