Googleが10月12日、画面付きのフィットネストラッカー「Fitbit Edge」(以下「Edge」)を比較的ひっそり発表しました。「Fitbit Air」の発表はけっこう大々的だったのに、ちょっとかわいそうな感じです。
位置づけとしては、画面がなくて装着していてもストレスがあまりないFitbit Air(以下「Air」)と、Wear OS搭載でいろんなことができるけど結構どっしりしているPixel Watch(以下「Watch」)の中間を埋めるモデル、という感じです。お値段も2万6800円と、中間くらい(スペックなどはテクノエッジの過去記事をご覧ください)。

▲Fitbit Edge(中央)はFitbit Air(左)とPixel Watch(右)の中間という位置づけ(画像:Google)
Air同様、iPhoneとも連携できます(「iOS 16.4」以降) 。これはいいですね。
できることとできないこと
1週間使ってみた結論を最初に書いちゃうと、Edgeは健康に気をつけていてしっかり運動もしている人のための、ついでに時間もチェックできるガジェットでした。健康とフィットネス機能はWatchと同等で、運動のじゃまにならない軽さ。
WatchにできてEdgeにできないことは、モバイル決済、通話、「Gemini」との会話など(マイクとスピーカーががないので)。
それと、Watchは後からアプリをGoogle Playストアから追加できますが、Edgeで使えるアプリはプリインストールされた11種類のみで、追加はできません。ウォッチフェイス(13種類)とタイル(8種類)もプリインストールされているものだけです。個人的にはそれで十分だと思いました。

▲ウォッチフェイス、アプリ、タイルはプリインストールされているこれで全部。追加はできません
モバイル決済できないのは、私にとっては致命的です。改札を通るのにスマホを使うなんて考えられない~。
Edgeの先代にあたる「Fitbit Charge 6」はFelica対応だったのになぜ!?と思ったんですが、GoogleがAndroid Authorityに対して「Charge 6のモバイル決済機能を使っていた人は1%くらいだったから」と理由を説明していました。
なお、仕様上はスマートフォンのメールやSMS、カレンダー通知などを画面に表示できるはずなのですが、ミラーリング設定などを確認しても私の環境では今のところ通知が届きません。発売前でヘルプページもまだ整備されていないため、今後のアップデートや正式サポートでの案内を待ちたいところです。
というわけで、私はEdgeの常用はしないことになりました。そもそも健康にはあまり気を使わないし、運動はほぼまったくしない人間なので。
1週間使ってみた
とはいえ、せっかくお借りしたので、右手首にメインのPixel Watch 5(「Pixel 11 Pro」連携)、左手首にFitbit Edge(「Pixel 10 Pro」連携、別アカウント)を巻いて1週間すごしてみました。
EdgeはAir同様、Watchと同じ母艦、同じ「Google Health」アプリと連携可能なので、やろうと思えばWatch、Air、Edgeの3台を1母艦で管理できるはずなんですが、WatchとAirだけでもときどきAirのデータが連携できないことがあったので、今回はこの方法にしました。
それに、WatchとEdgeを使い分ける人はあまりいないと思います。
取得できる歩数、心拍数、睡眠スコアなどのバイタルデータは、多少の誤差はあるものの、Watchとほぼ同じでした(これはAirもそうでした)。

▲ある日のEdge(左)とWatch(右)の睡眠記録
Edgeではなく、Google Healthの新機能ですが、日本国内で新たに「不規則心拍の通知」機能に対応しました。このところ心房細動かも? と思ったりしたことがあったので、これは嬉しい。でも「血管ストレスの傾向」と「代謝ストレスの傾向」は、今のところWatchにしかできません。
心電図アプリはEdgeにもあります。なんですが、私の脈が弱いのか、何度やってもEdgeでもWatchでも記録に成功したことがありません。

▲心電図アプリ向きの体質じゃないらしい
本領発揮のはずのワークアウト関連は、ひきこもりな私はほとんどチェックできませんでしたごめんなさい。
Google Healthアプリは、ワークアウト種目として100種類以上選べるようになっています。でも、1週間で唯一検出してもらったのはウォーキング。
自動検知してもらえるのは「15分以上継続するリズミカルな有酸素運動」で、駅までが徒歩で寄り道しつつ15分前後なのでかろうじて検知してもらえるのでした。経路には坂道や階段があるので、それもしっかり記録され、上り坂では心拍数が上がるのも分かります。

▲ウォーキングらしきことをしたよね?と確認されるの図(左)確定させると結果が表示される
Switch2でフィットボクシングをしてみたんですが、体力的にとても15分は続けられそうにないのでリタイア。そういうときは、手動であらかじめ「ボクシング」を選び、画面をタップすることで記録を開始。
Watchよりもタイル(Watchのウィジェットにあたる)が少ないので、左右スクロールで「クイックスタート」を表示するのが簡単です。ワークアウト的なこととしてはフィットボクシングくらいしかしない私はウォッチフェイスにボクシングボタンを入れておけば、画面を2回タップすれば計測開始です。
久しぶりにやったら1分30秒で息切れしました。ぜいぜい。

▲ウォッチフェイスの「ボクシング」をタップ(左)。1分30秒の結果(イラスト:ばじぃ)
ちなみに、ワークアウト種目に「スイミング」はないです。防水防塵がATM5、IP68なので装着したまま泳がない方がいいです。
1週間充電せずに使えました(27%残った)
金曜日に満充電して、翌週の土曜の朝まで充電せずに使いました。土曜朝の時点で27%残。これは気楽です。
Watchもバッテリーは結構もつのですが、モバイル決済などの肝心なときに使えないのは怖いので、毎日の入浴時に充電しています。慣れればなんでもないし、入浴時にはEdgeを外すのだから、そのときに充電してもいいんですが。
なお、EdgeとAirの充電ケーブルは同じで流用できます。

▲Edgeの背面、EdgeとAir共通の充電ケーブル、Watchの充電ケーブル
どんな人に向いているのか
Watchの手首決済が手放せず、ワークアウトをせず、健康に無頓着な私向けのグッズではないという結論になってしまいました。
Watch(41mmモデル)より13.3g軽いですが、手首に巻いているとその違いはあまり感じられません。
逆に、Watchの便利さを再認識させてくれたのは良かったです。
シリコンのアクティブバンドはやっぱり苦手なので、もし使い続けるとしたら、WatchやAirで使っているのと同じ、純正のパフォーマンスループバンド(8800円)を買うと思います。
お勧めするとしたら、
手首で決済はしない
目がいいので画面がちょっと小さくても時間がぱっと見える
スポーツ大好き
健康に気をつけてる
iPhoneユーザーだけどApple Watchは高くて手が出ない
という人かなと思います。









