元TwitterのXは、新しいクリエイター報酬プログラムを開始すると発表しました。
「Original Content Rewards Program(オリジナルコンテンツ報酬プログラム)」と呼ばれる新しい報酬システムは、登録された「クリエイター」によるオリジナル記事や分析、オリジナルの写真や動画、あるいはクリエイターが独自にデザインしたミームやグラフィックなどを対象コンテンツとします。
ただし本プログラム開始を告知するXの投稿には「コンテンツに他者が作成した素材を定期的に取り入れている場合、当社のオリジナルコンテンツガイドラインの要件を満たすためには、有意義な独自の価値を提供する必要があります」とも記されています。
これは要するに、他人のコンテンツに何らかのキャプションを付けただけだったり、誰かが投稿した写真にテキストを被せただけだったりするような、追加の価値がほとんどないものは、オリジナルコンテンツとは見なさないということです。


Xが公開したヘルプページによると、オリジナルコンテンツ報酬プログラムに参加するには、まず18歳以上で、同プログラム参加対象の国に居住している必要があります(日本も含まれています)。またXのPremium、Premium Plus、Premium Businessのいずれかのプランに加入済みで、「500人以上の認証済みフォロワー」と、それらの認証済みフォロワーによるホームタイムラインの閲覧数が過去90日で50万回以上という条件を常にクリアしていなければなりません。
Xは、これまで実施してきたクリエイターへの報酬支払いシステムである「収益分配プログラム」を9月7日で終了します。そして、9月8日から開始するOriginal Content Rewards Programへの参加希望者は上記条件を満たした上で、新規に登録申請をしなければなりません。
Xのクリエイターズプロダクト担当者であるアレグラ・ジャッキア氏は本プログラムを紹介する投稿で「これまでの収益分配プログラムは、インセンティブのバランスが崩れているという現実があった」とし、「クリエイターは、報酬を最大化しようするのではなく、プラットフォームに新しいコンテンツを提供することに注力すべきだ」と述べています。
SNSやYouTubeなどで報酬を得ようとする「クリエイター」が、収益の最大化を第一の目的とするのは当然のようにも思えるところですが、Xでは以前より、クリックベイトやニュースコンテンツへのリンクに「速報」とだけ付けて投稿するだけの似非クリエイターが蔓延る状態がありました。
そして今年4月、Xは「真のクリエイターが埋もれて」しまうことがないようにするため、上記のようなアカウントへの報酬支払いを削減するといった対策を実施しました。ところがこの取り組みでは、一部の人気のクリエイターも収益が減ってしまう問題が生じ、反発を招いてしまったこともあり、一部を元に戻すといった対応に追われました。こうした経緯が、今回Xが報酬プログラムを一新する理由のひとつになっていると考えられます。
ジャッキア氏は「ルールや例外を追加し続けることもできたが、最終的には、オリジナリティを報酬の対象とするよう最初から設計されたプログラムを新たに構築することが最善の決断だった」と述べ、「今後もプログラムを改良し、モデルを改善し、基準を徐々に引き上げていく」と付け加えました。









