Nintendo Switch 2発売翌日の6月6日、都内某所で『Switch 2勝手にロンチパーティー』を開催しました。
テック・ガジェット好きコミュニティ『テクノエッジ アルファ』ゲーム部の不定例会として、アルファ会員に加えて一般からも参加者を募って開催したイベントです。
運良く発売日にSwitch 2を入手できた人はもちろん、抽選販売の第n回戦に進出中の猛者も、リアルで集まって任天堂の新型発売を祝い、『おすそわけ通信』や『ゲームチャット』などSwitch 2の新機能を試したり、飲み食いしつつ懇親(と書いてゲーム語りやマルチプレイ、ゲーミングデバイス談義)を楽しんだりする趣旨。

テクノエッジのコミュニティ発イベントとして、『テクノエッジ購買部』の取り扱い商品を触って試せるコーナーや、Switch 2と相性の良いゲーミングイヤホンArctis GameBudsを愛用中の編集部 Ittousai が即興プレゼンしたり、懇親会の余興ゲームの景品としてメーカーからプレゼントの企画も実施しました。
Switch 2の入手難もあり突発気味の直前告知となってしまい、タイミングがあわず参加できなかったとのお声も多数いただきましたが(すみません)、結果的にはとにかく楽しく参加者の満足度も高く、Switch 2を対面で試して初めて分かったこと、改めて実感したことだけでも開催の意義がありました。
Switch 2対面イベントをしてみて(改めて)気付いたこと、意外だった学び
・Switch 2の新機能『おすそわけ通信』『ゲームチャット』予想以上にすごい&楽しい

▲画像:「おすそわけ通信」説明図 (任天堂)
『おすそわけ通信』はストリーミング技術を使い、ゲームを持っていないプレーヤーとも一緒にプレイできる機能。
ホストとなるSwitch 2からゲーム画面を映像として飛ばすため、受信側はネット動画再生とコントローラ入力の送信さえできれば良いため、Switch 2どうしはもちろん、2専用ゲームを初代Switchに飛ばして一緒に遊ぶことすらできるのがポイントです。
『勝手にロンチパーティー』の懇親会では、数少ない対応ソフト『世界のアソビ大全51』や 『進め!キノピオ隊長』で試したところ、あまりにも違和感なく「持っていない、どころかインストールしていないゲームがすぐ一緒に遊べる」のはシンプルに驚き。

▲画像:おすそわけ通信 (任天堂)
基盤となる技術自体はいわゆるリモートプレイやクラウドゲームと同じで新しくも珍しくもなく、任天堂でいえばWii U本体とゲームパッド間の低遅延通信など蓄積があっての機能ですが、ゲームを対面やネットで一緒に遊ぶ機能としての自然さは確かに新しい体験でした。
ゲームを動かして映像を生成するのは1台のSwitch 2なので、基本的にはホストと同じ画面を映して一緒に遊ぶソフトが多く、対面ならばテーブルモードやドック接続で同じ画面を見るのとそう変わらないのでは?と予想していましたが、キノピオ隊長などはホスト側と別の画面で、視点の変化なども手元で動いているのと同じ感覚。

▲画像:新機能「ゲームチャット」で別のゲームをしながら画面共有、無理やりアバター表示。音声チャットの自動書き起こしで、聞き逃しを遡れるのも便利。本体組み込みかつ専用ボタンの意義。(本文とはあまり関係ありません)
現時点での対応ソフトがあまりに少なく、またホストとなるSwitch 2で全員分の画面を描画するためあらゆるゲームで活用できるわけでもありませんが、持ち寄って一緒に遊べる&オンラインでも『ゲームチャット』で対面のようなマルチプレイを意識したSwitch 2にふさわしい、いわば「新時代の画面分割プレイ」として目玉になるのも納得の仕上がりでした。あとは対応作品の充実に期待です。
・多人数マリオカートは安定の楽しさ
懇親会では当然のようにマリオカート ワールド。4台のローカル通信 x 画面分割で、プロジェクターやモバイルディスプレイを使ったローカル8人プレイを試しました。
一世代前のスーパーファミコン版『スーパーマリオカート』から、集まって遊べば楽しいに決まっている時代を超えた定番ではありますが、発売翌日だったこともあり、新コースやギミックについて何も分かっていない状態でも成立して全員が楽しめるのはさすが。
腕に覚えがあるプレーヤーは当然のように1位を取れるかで上位どうし競い、マリオカートは久しぶりだったり初のプレーヤーも、シリーズお約束の場を強制的に平らにするアイテムでわちゃわちゃと、上位には残れなくても「いまバナナを置いたペンギンだけは絶許」と個人的なオブジェクティブ(二文字で書くと私怨)が発生して参加感があります。
今作の新要素、直線を走りつつドリフトのように力をためてジャンプするチャージジャンプも、会場で誰かひとりが口にすれば「え、なにそれ?どうやるの??」とあっという間に広まるのは対面プレイならでは。

▲画像:大きさに惹かれて買ったものの微妙に持て余し気味だった18インチ モバイルディスプレイが大活躍。Switch 2は1440p に対応するため、フルHDより一段上を買う意義も。
・『Nintendo Switch 2 のひみつ展』パーティーゲームとして異様に盛り上がる

懇親会の余興プレゼント企画は、編集部 Ittousai が個人的に愛用中という理由で一方的に即興プレゼンしたゲーミングイヤホン SteelSeries Arctis GameBuds が景品(提供:SteelSeries)

誰がGameBudsを獲得するかは盛り上がったマリオカート ワールドで決める予定でしたが、レースゲームやシリーズの経験で差がつきすぎないよう、何かもっとシンプルで全員参加できるゲームは?と会場で募って出てきたのは、『Nintendo Switch 2 のひみつ展』のミニゲーム 「顔まね」。

▲画像:『Nintendo Switch 2 のひみつ展』ミニゲーム「顔まね」。実際の顔を映しているのはイベント用に勝手に設置したスマホ

Switch 2に対応できる外部カメラを使い、顔認識・表情認識で「お題」のスマイリーと同じ表情を作って点数を競うという、実に他愛ない、テックデモのようなミニゲームです。
しかしお題として出てくる変顔の絶妙さ、顔パーツごとに点数を集計する演出など、つい繰り返し挑戦したくなるゲーム化に長けた任天堂クオリティでパーティーゲームとしても秀逸。
もともとパーティーゲームではなく、多人数エントリーやランキング等はないため、順番に挑戦し点数の高い者が勝つシンプルなルールで遊びましたが、「そういうゲームじゃないだろ」というほどに異様な盛り上がりでした。
その場の雰囲気で変なものが盛り上がるのはよくある話ですが、表情認識やフェイストラッキングのアバターはスマホ等で見慣れていても、やはり人間が遺伝的に持つ顔への認知能力の高さ、あるいは「変顔」のコンテンツ力が、またコントローラもボタンも使わず自分の表情筋だけで挑戦するこの上ない直感性、そして任天堂らしい再挑戦したくなるゲーム設計が、パーティーゲームとしての盛り上がりになったようです。
(逆に「家で一人でやりたくねえ」との声も。プレーヤーのリアル顔も大写しにしているのは勝手にスマホカメラとプロジェクターを使って見せ物にしただけで、ミニゲーム『顔まね』にはカメラ画像は出ません。念のため。)

『Nintendo Switch 2 のひみつ展』は『顔まね』を含めてミニゲーム20種、テックデモ14種を収録。パーティーゲームでもミニゲーム中でもチュートリアルでもなく、あくまでSwitch 2について体験して学ぶ博物館のようなゲームですが、ミニゲームの仕上がりはさすがの一流。
「マウスカーソルを動かして迷路を抜ける」といった、マウス触るの初めてかよ?というゲームも多々ありますが(※ 本当に初めてマウスを触る子どもやタッチ世代にも伝える趣旨なのでおかしくはない)、遊んでみると目標設定が絶妙で、シンプルながらついついムキになる原初的な楽しさがあります。
¥5,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
・まとめ。やはり対面ゲームイベントは楽しい!次回もやります
というわけで、買えていない人が大半のタイミングはいかがなものか……専用ソフトも少ないし、と悩みつつの開催でしたが、結果的には非常に楽しいイベントになりました。
コントローラからプロジェクター、モバイルモニタまで持ち寄ってくれた参加者もおり、Switch 2発売を祝いつつ弄り倒す趣旨としては成功したのではないかと思います。参加者の皆さん、ありがとうございました。
テック・ガジェット好きコミュニティ『テクノエッジ アルファ』では、こうしたゲーム関連に加えて、各種ガジェットのユーザー会、発売前製品の試用会、オンライン&オフラインの生成AIセミナー等々、参加できるイベントを毎月実施です。
ゲーム部はリアルだけでなくオンラインでも開催しますので、気になったかたはぜひご加入を検討ください。