AI作曲サービスのSunoが、AIクラウドDAWのWavToolを買収しました。


Sunoは先日、DAW的な機能強化を行ったばかりですが、クラウドDAWを専業としていたチームが加わることにより、DAW化がさらに加速するとみられます。

Sunoの最新バージョンでは、BPMの変更、小節と拍による位置情報、Aメロ、Bメロ、サビといった音楽構造単位での編集、最大9パートまでのSTEM編集といった、DAW的な機能がサポートされるようになっています。

これにMIDI機能や外部からのオーディオ取り込み、タイムストレッチなどが加われば、DAWとしても遜色のないレベルですが、実際にこれらをクラウドベースでやってきたWavToolチームが開発・運営に加わるとなると、一気に期待が高まります。
ブラウザで動作するDAWのWavToolには、VSTプラグイン、サンプリング周波数単位での精緻なオーディオ編集、ライブレコーディング、STEM分離、AIによるMIDI生成、アプリ内チャットボットによるリアルタイム音楽編集といった機能があり、これらがSunoに取り込まれていく可能性があります。
2年前に創業したWavToolは自社でAI生成機能を取り込んだDAWを提供しようと模索していたようですが、最終的にAI作曲の最大手であるSunoに取り込まれることになりました。
ユーザーにとっては、望んでいたさらに高度な編集機能が比較的短期間に手に入る可能性が高まってきました。
ライバルのUdioも編集機能を強化してきました。SunoなどのAI作曲ツールは、ミュージシャンの脅威とみられがちですが、方向性としては、クリエイターの創作支援に大きく舵を切ったようです。