ANAホールディングスが1日で3社計2兆円超えの飛行機爆買い契約書にサイン

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中山智

海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けています。 旅人ITライターさとるとして、YouTubeでも活動しています。

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ANAホールディングスは6月16日、フランスで開催中のパリ・エアショー 2025にて、2月に発表した機材購入に関するサイニングセレモニーを開催。

購入先となるボーイング、エンブラエル、エアバスの3社それぞれとサイン交換を行い、3社合計で77機(オプションを含む)の購入が正式に決定しました。

▲ボーイング787-9型機:18機(全機確定発注)とボーイング737-8型機:12機(確定発注8機、オプション4機)の購入を正式に契約

▲エアバスA321neo型機:24機(全機確定発注)とエアバスA321XLR型機:3機(全機確定発注)を正式に契約

▲エンブラエルE190-E2型機:20機(確定発注15機、オプション5機)を正式に契約

サイニングセレモニーにはANAホールディングスから代表取締役社長の芝田浩二氏が出席。ボーイングからはSenior Vice President, Sales & MarketingのBrad McMullen氏、エンブラエルからはPresident & CEOのFrancisco Gomes Neto、そしてエアバスからはExecutive Vice President SalesのBenoît de Saint-Exupéry氏が出席。芝田社長が各社のブースに赴き、サイン交換を行いました。

今回の航空機購入は、機数ベースで同社の過去最大規模で、カタログ価格ベースでの総額は、なんと2兆1580億円。つまりANAホールディングスの芝田社長は、1日で2兆円のお買い物にサインしたことになります。

▲合計2兆円超えの契約書にサインする芝田社長

サイニングセレモニーのあとには、芝田社長に加えてグループCPO、グループ調達・施設室長の吉田秀和氏とグループCDO、広報・コーポレートブランド推進 担当の早勢晋一氏の3者による質疑応答も開催。

▲左から早勢CDO、芝田社長、吉田CPO

今回の目玉となる、日本発導入のエンブラエルE190-E2について、「ANAの既存機材であるQ400(74席)とB777-800(166席)の間に約100席の大きなギャップがあり、E195-E2(E2)はこのギャップを埋めるのに適している」と説明。特に国内線では人口が減少傾向にあるため、より小型の航空機が必要であるとしています。また、エンブラエルE190-E2はピーチ向けではなく、「ピーチは既にA320neoを使用しており、A321XLRを導入して南アジア路線網を拡大する予定」と付け加えました。

▲エンブラエルが展示していた、ANAに導入される機体より大型のエンブラエルE195-E2

また、どのような路線にどの機材を投入するかは未定とのこと。この先のANAの動向に注目です!

《中山智》

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