高速で長時間の動画生成が可能なオープンソースAI「FramePack」。Image to Videoで入力した画像から逆方向に生成していく仕組みですが、これを順方向。つまり、他の多くの動画生成AIと同じやり方で生成するオプション「F1」がサポートされました。
Last Frame、動画の最後の画像を指定するオプションもありますし、拡張版であるFramePack-eichiでは中間フレームや最後のフレームを指定することもできますが、シンプルに通常の方向に長回しをしたい場合にはやはり本家が便利です。
1分など、長回ししていると、背景や服が変色したり、アーティファクト化したりしてしまいますが、そちらの方が先に来ると、いきなり変な色、ガビガビの背景と、不自然さを感じてしまうからです。
方法はシンプルで、通常版とは別のGradioファイルが用意されています。
すでにインストール済みであればアップデートしてGitHub上の本家コードに追加されているdemo_gradio_f1.pyというファイルを実行すると、順方向に生成するGradio画面が起動。あとは通常のFramePackと同じです。生成する方向が時間軸で後の方になるだけです。


数点試してみましたが、従来の逆方向生成と、時間はさほど変わらず。1秒あたり1分10秒くらいかかっています(RTX 4090)。


最近ではFramePack-eichiをはじめとする外部開発者の動きも活発です。FramePack-eichiは中国語、英語もサポートし、バージョンも1.9.1まで来ています。F1もサポート。対応早すぎます。
とりにくさんがHugging Faceで公開している「FramePack_rotate_landscape」は効果がバツグンで、お気に入りです。部屋の中などの風景を回転させるのが主目的ですが、人物がいても効果があります。
1983年ごろに住んでいた頃の部屋を再現(?)できました。
同じプロンプトを使い、FramePack-F1でも出してみました。こちらもうまくいったようです。