F1チャンピオンチームのレッドブル、2026年よりフォードとタッグ。ホンダとの提携はあと3年で終了へ

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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Formila 1

2022年のF1コンストラクターズチャンピオン、レッドブル・レーシングが、2026年よりフォード製パワーユニットを使用すると発表しました。現在レッドブルのパワーユニットを技術サポートしているホンダ(HRC)との関係は、2025年までで終了することになります。

レッドブルは2月3日に2023年のチャンピオンシップを戦うニューマシン「RB19」の発表イベントを開催、そのマシンに搭載されるパワーユニットは昨年に引き続きレッドブル・パワートレインズ(RBPT)社製のものとなります。ただ、このパワーユニットは実質的にレッドブル・レーシングに2021年までパワーユニットを供給したホンダ製パワーユニットであり、いまもホンダのレース関係子会社であるホンダ・レーシング(HRC)が技術サポートを行っています。

HRCによるレッドブルへのサポートは2025年まで継続することが決定済み。今回の新車RB19に関しても、最強マシンだった昨年とほぼ変わらないスタイリングでの登場で、特に目新しいところはありませんでした。

ただ、レッドブルとフォードに関しては、数日前からパワーユニットの開発供給に関するうわさが出ていました。そして今回の新車発表の直前に、フォードはF1への復帰をアナウンスし、レッドブルも新車発表イベントの締めくくりとして、新しいパワーユニット規定が採用される2026年シーズンからの、フォードとの提携が発表されたわけです。

なお、パワーユニットサプライヤー名はレッドブル・フォード・パワートレインズとなり、レッドブル・レーシングのほかに、姉妹チームであるスクーデリア・アルファタウリF1チームも、現在のHRC製パワーユニットからフォードのパワーユニットに切り替えることになります。

フォードといえば、かつては英国のレーシングエンジンビルダー、コスワースとの協力により、常にF1にエンジン供給をしていた企業。1960年代から2000年代前半までの間にF1で通算176勝をあげ、F1の歴史の中で3番目に成功した企業とされています。しかし、2004年のジャガーF1チームへのエンジン供給を最後に、ながらくF1にその名前を見かけることはありませんでした。

実は、このジャガーF1チームは2004年にレッドブルに買収され、2005年以降はレッドブル・レーシングとしてF1に参戦しています。つまり、今回のレッドブルとフォードの提携は、2004年以来のコンビの復活とも考えられます。

一方、現在レッドブルと組んでいるホンダ(HRC)に関しては、2026年以降もF1パワーユニットサプライヤーとして登録しているものの、肝心の供給先のチームが決まっていない状態になっています。2022年最強のパワーユニットを作りあげたメーカーであるだけに、今後の動向が気になるところです。


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