Meta Quest 3はパンケーキレンズで薄型軽量化、前面に「三つ目」センサ搭載?リーク情報を3Dモデル化

ガジェット XR / VR / AR
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Meta社の廉価版VRヘッドセット後継モデル「Meta Quest 3」は2023年以降に登場し、価格は300~500ドルが予定されています。

これは風説でも噂話でもなく、ザッカーバーグCEO自らの「今年(2022年)ではないがQuest 3が登場し、その価格は300ドル、400ドル、500ドル、そのあたり」との発言で裏付けが取れています

このQuest 3は、現行モデルのQuest 2よりも小型でスリムになるようです。

YouTuberでVR関連リーカーのBradley Lynch氏は、昨年10月にQuest 3のモックアップと称するCAD画像を公開していました。

外見は上位モデルQuest Proとおおむね一緒であるものの、顔の表情を認識するフェイストラッキングや視線追跡のアイトラッキングは一切搭載しない、とのことでした。

数日前、Lynch氏は新たな情報をツイート。同じリークCAD画像を元に3DモデラーのMarcus Kaneに作ってもらったというレンダリング画像を公開しつつ、フォロワーに対して質疑応答をしています。

前モデルとの見かけの変化は、ヘッドセットの前側に3つの縦長な出っ張りが並んでいることです。先日のCAD画像によれば、左から白黒カメラ、深度センサー、RGBカメラとのこと。

これらは空間トラッキングと色つきパススルー(ヘッドセットを被ったまま外界を見る)のAR体験を可能とするもので、VRから複合現実へのシフトを予感させます。

それ以上に注目すべきは「サイズの小ささ」でしょう。実際の寸法は不明ですが、Lynch氏は光学スタックがQuest 2よりも小さい=HMDが薄くなっていると述べています。つまり顔にかけて目を覆う、バイザー部分がコンパクトになっている模様です。

この小型化は新しい光学スタック、具体的にはパンケーキレンズを採用しているためでしょう。現行のQuest 2では同心円状の溝が刻まれた「フレネルレンズ」を使っていますが、レンズとディスプレイ間に距離を取る必要があるため、HMDの筐体が大きくなりがち。

対してパンケーキレンズ(Quest ProやPICO 4も採用)は画面との距離を近づけやすく、一般的にはデバイスの小型・軽量化に繋がります。

ほか、先日Lynch氏が伝えていたQuest 3の仕様は次の通りです。

  • 外側にIPD(瞳孔間距離)ホイールがある可能性あり

  • 本体を頭に固定するストラップは、Quest 2と同じ布製。背面バッテリーは非搭載

  • ドック充電用コネクタあり

  • 6自由度トラッキング用カメラ×2

  • LCDディスプレイ×2

  • 冷却用にシングルファン搭載

  • SoCはQualcomm Snapdragon XR2 Gen 2(Quest ProはSnapdragon XR2+ Gen1)

おおかたの予想では、Meta Quest 3は開発者カンファレンス「Meta Connect 2023」での発表、つまり今年の10月頃にお披露目されるとみられています。

ちょうどアップルの40万円超AR/VRヘッドセットの発売時期と近そうですが、その頃には両社の幹部がけん制し合っているのかもしれません。


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《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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