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さらりとした使用感、オープンイヤーの新星「PurFree Buds」。耳を塞がないオーディオの音質と使い勝手(小寺信良)

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小寺信良

小寺信良

ライター/コラムニスト

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18年間テレビ番組制作者を務めたのち、文筆家として独立。家電から放送機器まで執筆・評論活動を行なう傍ら、子供の教育と保護者活動の合理化・IT化に取り組む。一般社団法人「インターネットユーザー協会」代表理事。

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さらりとした使用感、オープンイヤーの新星「PurFree Buds」。耳を塞がないオーディオの音質と使い勝手(小寺信良)
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耳を塞がないというコンセプトのオーディオ製品がどんどん出てきています。元を正せば、フィットネス向けの骨伝統イヤフォンがClubhouseにちょうどいいみたいなところから始まって、テレビ用の肩掛けスピーカーがテレワークに最高みたいな文脈もあり、今年一気に専用品が花開いたような流れのようです。

ドライバの真ん中に穴を開けたソニー「LinkBuds」は相当の特殊技術ですが、メガネ型の「HUAWEI Eyeware」もある種その文脈かと思われます。

一方でシンプルに耳の近くで大型ドライバを鳴らすというイヤーフック型も、商機ありとして今年展開が始まりました。6月にクラウドファンディングを開始したDANCING TECHNOLOGYの「Oladanceウェアラブルステレオ」、老舗ビクターも「nearphones」で参入を果たしたところです。

そんな折今年11月から、中国HAYLOUの「PurFree Buds」がGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングをスタートしています。

▲HAYLOU PurFree Buds オレンジモデル

ワールドワイドではスマートウォッチを中心に展開しているHAYLOUですが、日本向けにはオーディオ製品を中心に参入していくようです。今年8月に骨伝導イヤフォン「Haylou PureFree」をMakuakeにて展開し、今回のイヤーフック型「PurFree Buds」で2度目の本格日本展開となります。

完全ワイヤレスで、左右別々に耳に引っ掛けて使用します。ドライバユニットは耳穴の上のあたりに固定されますので、周囲の音はそのまま聞こえます。

▲デザイン性の高い本体

▲装着しても耳穴までにだいぶ空間が空く設計

搭載ドライバは16.2mmで、かなり大型。そもそもドライバがこの直径となるとそのまま耳には入りませんので、かつてソニーMDR-EXシリーズではドライバを横向きに使うという作戦がとられていました。あのぐらいのサイズを耳の近くで鳴らす、というわけです。

開口部は、裏面に2つ、後方に2つあります。裏面は耳穴に向かって音を直接放射しますが、後方から出た音は耳たぶを回り込んで聞こえてきますので、自然な立体感が得られるとしています。

▲メインとなる裏面の開口部

▲後方の開口部

▲底部に物理ボタンも装備

エンクロージャ部は樹脂製ですが、耳の上で浮く感じですので、当たりが強いわけではありません。アーム部はシリコン素材ですので、耳たぶに柔らかくフィットします。重量は片側12.6g、防塵・防滴性能はIP55です。

▲シリコン製アーム部にもロゴ

SoCには2021年に登場したQualcomm QCC3040を採用。コーデックはSBCとatpX。QCC3040自体は最新コーデックであるaptX Adaptiveにも対応していますが、本機では使用していないというわけです。

再生時間は、本体のみで約8時間。充電ケースを併用すると、最大32時間というロングライフも魅力です。本体充電時間は約2時間、充電ケース充電時間は2.5時間となっています。

▲ケース表面のロゴの扱いも上手い

独特の開放感があるサウンド

では早速聞いていきます。音楽再生時は、ロゴが書いてあるタッチセンサー部のタッチで再生・停止、左2回で曲戻し、右2回タッチで曲送りになります。また2秒以上タッチすると、ボイスアシスタントが起動します。物理ボタンもあり、左がボリュームダウン、右がボリュームアップです。

耳を塞がないのでもともと開放感があるのは当然として、音の広がり、とくにシンプルにギター1本、ピアノ1台みたいな音楽のナチュラルなエコーの表現は特筆すべきものがあります。ジャズ・フュージョン系の隙間のある音楽も、中高音域の分離の良さが前面に出てきます。全体的に、シンプルな編成の楽曲再生が得意なようです。

一方でガッツリしたロックやメタルなど高密度な音楽は、低域があまり出ないこともあって、若干コンプレッサで詰まった感じの音になります。小音量で聞いても物足りなさを感じないよう、多少ダイナミックレンジを潰してあるのかもしれません。高域の抜けがいいので独特の開放感がありますが、快適に聴ける楽曲はある程度選ぶ必要があるようです。

音漏れは、再生音量次第のところはあるんですが、装着時にまあまあの音量で聴いていても、静かな部屋で外すと小さくシャカシャカ音が聞こえる程度で収まっています。もともと外音が聞こえるのがポイントの製品ですから、外の音がマスキングされて聞こえないほどの大音量で使用することは想定されていないと考えるべきでしょう。装着時の音量の割には、音漏れは小さく設計されているというのは間違いないところです。

現在のところ、音質調整用のアプリ等は提供されていないようです。小音量時には低音が痩せていく傾向がありますので、ラウドネス的な補正とかEQが使用できれば、そのあたりが救えるのかなと思いました。

今回のレビューではオレンジを試用しましたが、本体のデザインも綺麗で、アルミケースも高級感があります。聴き込むというより、ながら聞きにちょうどいいイヤフォンと言えるのではないでしょうか。

《小寺信良》
小寺信良

小寺信良

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18年間テレビ番組制作者を務めたのち、文筆家として独立。家電から放送機器まで執筆・評論活動を行なう傍ら、子供の教育と保護者活動の合理化・IT化に取り組む。一般社団法人「インターネットユーザー協会」代表理事。

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