GitHubは、年次イベント「GitHub Universe 2022」の基調講演で、音声によるGitHubの操作やコーディングを可能にする実験的機能「Hey, GitHub!」をプレビュー公開しました。
GitHubには、すでにAIによってコメントからコードを自動生成する「GitHub Copilot」が備わっています。
参考:プログラミングをAIが支援してくれる「GitHub Copilot」が正式サービスに、VSCodeやNeovimなどで利用可能。月額10ドルから
今回、基調講演で行われたHey, GitHub!のデモは、GitHubが音声認識によって自然言語を認識。その内容をCopilotが受け取り、AIが推奨されるコードが自動的にエディタ画面に記述されていく、というものでした。
音声だけでGitHubを操作、コーディング、実行
以下は基調講演で行われた、キーボードに触れることなくコーディングから実行までが行われたデモンストレーションのハイライト部分です。
スクリーン右側に認識された会話内容が吹き出しで表示され、左側にコーディング内容が記述されていきます。
人「Hey, GitHub! Let's write some codes.」
GitHub「I activate code mode」
人「Import graph plotting library.」
GitHub「Here is a code recommendation for you.」
( import文が3行記述される)
人「a function to analyze the sentiment of text with a free web service」
GitHub「Here is a code recommendation for you.」
(関数のコードが5行記述される)
人「Change it to return a boolean」
GitHub「Here is a code recommendation for you.」
(前述のコードの一部が変更される)
人「a function to plot an array of Booleans as a pie chart」
GitHub「Here is a code recommendation for you.」
(コードが3行追加される)
さらに音声によるコーディングが続き、コードが完成。
人「Hey, GitHub! Run the program」
GitHubがターミナルからプログラムを実行。実行画面が表示される。
この「Hey, GitHub!」機能はテクニカルプレビューとして利用希望者の登録を行っているところです。以下の登録用Webページでも簡単なデモを見ることができます。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2022年11月10日に掲載した『「Hey, GitHub! 」、GitHubが音声認識による操作とコーディングを可能にする実験的機能をプレビュー公開』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。