マイクロソフト、「1590万円」の実物タンカースジャケットをHalo Infiniteでリワード提供。117343ドル

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Ittousai

テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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マイクロソフトが、ゲーム内のイベント報酬として現実のアパレルアイテムを限定提供する「Halo Gear Rewards」を発表しました。

第一弾は、基本無料の対戦FPSゲーム『Halo Infinite』マルチプレーヤーを通じてだけ入手できる『Fracture: Entrenched Tanker Jacket』。

米軍風、あるいは米軍をモデルとした架空の国連宇宙軍UNSC風タンカージャケットに、ゲーム内と同じエンブレムの刺繍、プレーヤーごとにカスタマイズできるゲーマータグのパッチ(取り外して「UNSC」に交換可能)、裏地にHalo世界ではおなじみの戦車スコーピオンの派手なプリントを配したジャケットです。

Halo Infiniteマルチプレーヤーでは、現在シーズン2の一部としてイベント『Fracture: Entrenched』をほぼ毎月ペースで開催しています。イベント期間中に対戦を繰り返して『Entrenched』のイベントパスを最後まで進めたプレーヤーだけが、実際に着られるタンカージャケットを有料で買える権利が得られる仕組みです。

普通のミリタリーファッションアイテムとしても着られる……というより、一般に販売されているものと同等のアパレルアイテムをカスタマイズしたれっきとしたジャケットなので、さすがに全員に無料プレゼントではなく125ドルで買える権利でしかありませんが、 Entrenchedイベントを完走したプレーヤーしか入手機会がないことは確かです。

Xboxグッズの公式ストア Xbox Gear Shopにはすでに商品ページがあり、日本からアクセスした場合の価格表記は現在15893095円。約1590まんえん

滅茶苦茶な価格ですが、もちろん本当にこの値段で売っているわけではなく、リワード限定商品として仮置きの価格を設定しているだけです。米ドルでは$117,343ドル。117はHaloの主人公マスターチーフの識別番号(スパルタンタグ)、343はメーカー343 Industriesから。つまりただの語呂合わせ。(ついでにいえば、343 Industriesの社名はゲーム内の小うるさいAIキャラクター343ギルティースパークから)。

1590万円は、良かれと思って日本円表記にしたおかげで語呂合わせが見えなくなってしまった事故のようなものです。なおXbox Gear Shopは送料を払えば日本にも送ってくれます。

Halo Infiniteはシングルプレイおよび協力マルチプレイのキャンペーン部分が有料(またはXbox Game Pass / PC Game Pass加入者には追加費用なし)、対戦マルチプレーヤー部分は基本無料で配信中。

イベント『Fracture: Entrenched』は毎月1回、1週間ずつ開催中の期間限定イベント。特に難しいことを考える必要はなく、期間中にイベントのプレイリストで遊んでお題をクリアしてゆくことで、全30段階のリワードを順次開放できます。

リワードは主に、Entrenchedで導入された新アーマーコア「イーグルストライク」とそのアクセサリ類。

Halo本編の主人公マスターチーフや強化兵士スパルタンたちがまとうアーマーは、ミリタリーテイストでありつついかにも未来のヒーローっぽい、アクションフィギュア映えするデザインが中心ですが、Entrenched(エントレンチト)のイーグルストライクはもっと生々しく禍々しい、第一次~第二次大戦期の鉄カブトやガスマスクが未知の技術で歪められたようなデザイン。

最近の Halo は追っていなかったというかたが見れば、一体何が起きたのかドン引きしても無理はありません。それもそのはず、Halo世界の「正伝」は我々の世界の未来、26世紀前後という設定であるのに対して、今作『Halo Infinite』の期間限定イベントで初登場した『Fracture』シリーズは異世界や別の歴史を舞台にした「Halo異聞」とでもいうべき世界観。

たとえば昨年のシーズン1で展開した『Fracture: Tenrai』は、和風の異世界テンライを舞台に、『カラクリ・アーツ』で鍛え上げた『YOROI』アーマーをまとったサムライたちが、宇宙からの夷狄コヴナントを攘うべく立ち向かうという滅茶苦茶な設定でした。テンライで導入れた『ヨロイ』アーマーコアに用意されたヘルメットは侍大将向け『チョンマゲ』、朝廷の意に従い治安維持にあたる『ヒケシ』、サムライの外道アシュラを狩る儀礼的な面『ヨウカイ』といった調子。

シーズン2の『Fracture: Entrenched』は、和に代わっていわゆる「ディーゼルパンク」的な世界観。我々の歴史でいう19世紀~20世紀程度の技術力に錬金術で鍛えられた強化兵士スパルタン、世界を破壊したエーテル爆弾といった異世界テクノロジーを掛け合わせ、侵略者コヴナントは放射線で変異しかつての文明を忘れた怪物の群れと化し、人類側のスパルタンたちも死して久しい将軍たちの命令に盲従し汚染され尽くした世界で絶望的な戦いを続けるという、まあそういう系の世界です。

(あるいは最近の Halo ファンやストアの売れ行きとして、すっきりとヒーロー然としたものより、醜く無骨なほどヘルメットが売れる傾向もあるような気がします。)

Halo InfiniteはWindows (Steam, Microsoft Store)、Xbox Series X|S、Xbox One 用に基本無料で配信中。お話のあるキャンペーンは別売り、またはXbox Game Pass / PC Game Pass加入者ならば追加費用なしで遊べます。

Introducing Halo Gear Rewards | Halo - Official Site (en)

《Ittousai》
Ittousai

テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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