ロストメモリーズ

ひとつ、またひとつと消えていき、記憶からも薄れつつあるリムーバブルメディア。この連載では、ゆるっと集めているメディアやドライブをふわっと紹介していきます。使ったことあるモノが登場するかも?

コンピューターへのデータ入力用メディアとしても使われた「紙テープ」(1900年代~):ロストメモリーズ File033 画像
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コンピューターへのデータ入力用メディアとしても使われた「紙テープ」(1900年代~):ロストメモリーズ File033

「紙テープ」は、さん孔テープ(鑽孔テープ。鑽孔は穴を空けること)とも呼ばれ、文字データなどを記録するメディアとして使われました。その名の通り紙でできていて、データの書き込みは物理的に穴を開けることで行ないます。

採用カメラが続かず消えたデジカメ向け光磁気ディスク「iD PHOTO」(730MB、2001年頃~):ロストメモリーズ File032 画像
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採用カメラが続かず消えたデジカメ向け光磁気ディスク「iD PHOTO」(730MB、2001年頃~):ロストメモリーズ File032

「iD PHOTO」は、オリンパス光学工業、三洋電機、日立マクセルによって開発された光磁気ディスク。3.5インチMOはもちろんのこと、MDよりもコンパクトながら、730MBという大容量を実現していたのが特徴です。

団体設立から登場まで2年もかかったiVDR規格の小型リムーバブルHDD「iVDR mini」(20GB、2004年頃~):ロストメモリーズ File031 画像
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団体設立から登場まで2年もかかったiVDR規格の小型リムーバブルHDD「iVDR mini」(20GB、2004年頃~):ロストメモリーズ File031

「iVDR mini」は、キヤノン、富士通、日立製作所、フェニックステクノロジーズ、パイオニア、三洋電機、シャープ、日本ビクターの8社によって設立された「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」で策定されたリムーバブルHDD規格のひとつ。

シャープの電子手帳で使えた専用3.5インチFDドライブ「CE-70F」(720KB、1989年頃~):ロストメモリーズ File030 画像
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シャープの電子手帳で使えた専用3.5インチFDドライブ「CE-70F」(720KB、1989年頃~):ロストメモリーズ File030

「CE-70F」は、シャープが開発した電子手帳専用の外付けフロッピーディスクドライブ(以下、FDD)。プリンター、カセットレコーダーといった周辺機器のひとつとして登場し、3.5インチFD(マイクロフロッピー)が使えるというのが特徴です。

容量2倍を実現した倍密度のDDCD規格用光ディスク「DD-R」「DD-RW」(1.3GB、2001年頃~):ロストメモリーズ File029 画像
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容量2倍を実現した倍密度のDDCD規格用光ディスク「DD-R」「DD-RW」(1.3GB、2001年頃~):ロストメモリーズ File029

「DD-R」「DD-RW」は、ソニーが開発した光ディスク。CDのひとつとして開発されたDDCD規格(Double Density CD、倍密度CD、Purple Book)用のCDメディアで、追記型がDD-R、書換型がDD-RWとなります。

ミニゲームも遊べたドリームキャスト用メモリーカード「ビジュアルメモリ」(128KB、1998年頃~):ロストメモリーズ File028 画像
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ミニゲームも遊べたドリームキャスト用メモリーカード「ビジュアルメモリ」(128KB、1998年頃~):ロストメモリーズ File028

「ビジュアルメモリ」は、セガが開発した家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」、そしてアーケードゲーム基板「NAOMI」で使われたメモリーカード。

接続部に柔らかいエラストマー採用でユニークだった小型メモリーカード「ミニチュアカード」(1MB~、1995年頃~):ロストメモリーズ File027 画像
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接続部に柔らかいエラストマー採用でユニークだった小型メモリーカード「ミニチュアカード」(1MB~、1995年頃~):ロストメモリーズ File027

「ミニチュアカード」(Miniature Card)は、PCカードスロットを搭載するのが難しい小型機器をターゲットとした汎用メモリーカード。1995年にインテルが開発し、1998年2月にPCMCIAによって規格化されました。

AppleやIBMが採用、多くのPCで使われた5.25インチFD「ミニフロッピーディスク」(109KB~、1976年頃~):ロストメモリーズ File026 画像
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AppleやIBMが採用、多くのPCで使われた5.25インチFD「ミニフロッピーディスク」(109KB~、1976年頃~):ロストメモリーズ File026

「ミニフロッピーディスク」は、5.25インチサイズのフロッピーディスク(以下、FD)。8インチのFDをベースに小型化されたもので、Shugart Associates社によって開発されたFDドライブ「SA400」で採用されたのが最初です。

2倍の容量とドライブ&メディアの低価格化で普及した「3.5インチMOディスク(第2世代)」(230MB、1994年頃~):ロストメモリーズ File025 画像
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2倍の容量とドライブ&メディアの低価格化で普及した「3.5インチMOディスク(第2世代)」(230MB、1994年頃~):ロストメモリーズ File025

「3.5インチMOディスク(第2世代)」は、光と磁気を使って読み書きを行う光磁気ディスクのひとつ。128MBだった第1世代から容量が約2倍に拡張されたほか、多くのメーカーがドライブ製造へと参入することで価格が大きく下がり、MOが普及する足がかりとなりました。

テープデバイスが得意だったSysgen社のリムーバブルHDD「DuraDisk」(DuraPak)(15MB、1986年頃~):ロストメモリーズ File024 画像
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テープデバイスが得意だったSysgen社のリムーバブルHDD「DuraDisk」(DuraPak)(15MB、1986年頃~):ロストメモリーズ File024

「DuraDisk」は、Sysgen社が販売していたリムーバブルHDD「DuraPak」用のカートリッジ。Sysgen社は、1980年代前半から1990年代にかけてストレージを扱っていた会社で、とくに、データバックアップ用となるテープデバイスに力を入れていました。

Y-E DATAとTEACが標準化を頑張ったUSB FDD(1.44MB、1998年頃~):ロストメモリーズ File023 画像
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Y-E DATAとTEACが標準化を頑張ったUSB FDD(1.44MB、1998年頃~):ロストメモリーズ File023

「YD-8U00」はY-E DATA、「FD-05PU」はTEACが開発した、USB接続のフロッピーディスクドライブ(FDD)。独自仕様ではなく、USB-IFの規格に準拠したドライブとして登場しました。

大容量で手軽なのに速度が遅くて主役になれなかった相変化光ディスク「PD」(650MB、1995年頃~):ロストメモリーズ File022 画像
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大容量で手軽なのに速度が遅くて主役になれなかった相変化光ディスク「PD」(650MB、1995年頃~):ロストメモリーズ File022

「PD」は、松下電器産業が開発した記録型の光ディスク。データ記録に相変化記録技術を採用し、何度も記録・再生できる書換型となっているのが特徴です。

スマートメディアに代わるデジカメ用小型フラッシュメディアとして誕生した「xDピクチャーカード」(16MB~2GB、2002年頃~):ロストメモリーズ File021 画像
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スマートメディアに代わるデジカメ用小型フラッシュメディアとして誕生した「xDピクチャーカード」(16MB~2GB、2002年頃~):ロストメモリーズ File021

「xDピクチャーカード」は、オリンパス光学工業と富士写真フイルムが開発した、フラッシュメモリーメディア。

次世代フロッピーディスクとして有望視されていた「Zip」(100MB、1994年頃~):ロストメモリーズ File020 画像
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次世代フロッピーディスクとして有望視されていた「Zip」(100MB、1994年頃~):ロストメモリーズ File020

「Zip」は、Iomega(アイオメガ)社が開発した磁気ディスク。当時のリムーバブルメディアとしては、容量が100MBと大きかったこと、また、速度が最大約1.4MB/sとそれなりに高速だったことから、3.5インチのフロッピーディスクを置き換えるメディアとして期待されました。

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