1週間の気になる生成AI技術・研究をいくつかピックアップして解説する連載「生成AIウィークリー」から、特に興味深いAI技術や研究にスポットライトを当てる生成AIクローズアップ。
今回は、既存のウェブサイトやアプリ、ゲームの仕組みを解析し、AIを使って自分だけの類似バージョンを生成してくれるオープンソースツール「Craft Anything」を取り上げます。

▲Craft Anythingのタイトルバナー
以前にも、本連載で類似ツール「REA」を取り上げました。既存のAIエージェントと連携して、アプリやソフトウェアの仕組みを解き明かし、類似機能を作るツールです。
Craft Anythingは、お手本にしたい対象を指定して、何を作りたいかを伝えるだけで、「調べる」(Study)、「作る」(Build)、「確認する」(Check)、「完成」(Ready)の4つのステップで新しいプロジェクトを自動生成してくれます。
単にAIがコードを書くだけでなく、完成したものを元の対象と実際に見比べ(ウェブサイトなら3つの画面幅での表示、ゲームならセルフテスト、アプリなら実行結果)、オリジナルに近づくまで手直しを重ねます。

▲Webサイトプロジェクトの画面
エンジン本体に300種類、AI連携やセットアップ用を含めると計320種類のツールが備わっており、パソコンやスマホのアプリ、ウェブサイト、ゲームファイルなど幅広い対象を調査できます。
実際のプログラム作成には、外部AIエージェント(まずClaude Codeに対応)を連携させて動かします。また、デスクトップアプリとして使うだけでなく、コマンドライン(CLI)やMCPサーバーとしても機能するため、普段使っているAIツールから直接この解析エンジンを呼び出して自動ビルドを行わせることも可能です。

▲左側は再現したい対象や調査モードを選んで作成を開始する設定画面で、右側は完成したゲームをすぐに遊んだり追加の変更を依頼したりできる完了画面
画面の使い方は、作りたい対象を選んで説明するだけで進捗や類似度を確認しながら手軽に進められる「Simple」と、すべてのツールを扱えるフル機能の「Advanced」の2つから選べます。

▲Advancedモード
また解析方法も、元のコードやソースを一切読まずにスクリーンショットや計測したレイアウト、色など目に見える情報だけから作業する「外から観察」(Clean room)と、私的利用向けに内蔵エンジンやGhidraで内部コードやJavaScriptまで読み取る「中まで解析」(Deep)の2種類が用意されています。
現在はアルファ版で、MITまたはApache-2.0のデュアルライセンスのもとでオープンソースとして公開されています。






