Appleが新しいCEO、ジョン・ターナスの元で新製品を出したそうですね。Duoとかいうフォルダブル。二つ折りの携帯端末。筆者も先行レビューしているので紹介しましょう。
鮮明なディスプレイと、その後の携帯端末を定義づける画期的なフォルム。閉じていてもかっこいい。

開くと頑丈なヒンジが確実にボディとディスプレイを支えてくれ、画面上の凹凸など生まれようがありません。

最近のEUの規制では端末のバッテリーは交換可能でなければならないとされていますが、さすがApple、先進的な取り組みをしています。

拡張性とシンプルさを両立させるのは難しいものですが、Appleは先進的なデザインでそれを成立させています。


物理的なポインティングデバイスも装備しており、ホームポジションから離れずにポインターを動かせる仕組みが人気でした。ちょっとボールは小さかったですけど。

MacUser創刊前の1992年に購入して、先行レビューしていたのがDuo 230。画面に映っているのはその後、MacUserエディトリアルデザイナーの菊池美範さんからいただいた280です。
ここまでで記事を終えてもいいんですけど、この、おそらく日本で特に人気だったPowerBook Duoシリーズについて、もう少しだけ続けさせてくださいませ。
PowerBook Duoシリーズは、背面に専用インタフェースがあり、本体を閉じてスロットインさせると、ギギギとローディングされ、デスクトップMacに早変わりするという、ジェットスクランダーかUFOロボグレンダイザーかみたいなDuo Dockというものがありました。
Duo Dockには数値演算コプロセッサが内蔵されていて、デスクトップモードなら浮動小数点演算を高速に行えたのです。今でいうeGPUみたいな位置付けでしょうか。
ただ、それよりもモバイルで使いたいというニーズも高かったため、筆者は手軽なDuo MiniDock、SCSI Dock、Ether Dockなどを併用していました。
このころの状況を思い出してみると、なかなかの変革期にあったことがわかります。
トラックボールを家庭用コンピュータに持ち込んだのは、1989年のMacintosh Portableですが、その後の5年間は、Mac、PCの両サイドで進化を遂げていきます。
年 | 製品 | 解決策 |
|---|---|---|
1991 | Microsoft BallPoint Mouse | ノートPCに外付けするトラックボール(引っ掛けて使う) |
1991 | PowerBook 100/140/170 | 本体中央手前にトラックボールを内蔵 |
1992 | PowerBook Duo 210/230 | 小型トラックボールを内蔵 |
1992 | ThinkPad 700/700C | キーボード中央のTrackPoint(赤いやつ) |
1994 | PowerBook 500 | トラックパッド |
1994年のPowerBook 500シリーズ以降、ノートPCのフォーマットは大きく変わっていません。歴史的に画期的な製品だったのです。
さて、そんなDuoですが、新しいiPhone Duoを買うかというと、まあお値段がねえ、ということになります。
そこはさすがApple。従来の最大24回払い0%金利をさらに延長して、36回払いまで可能にしてくれました。あと3年。どうしますか?


え、36回払いなら512GBモデルが月々1万1000円からだって!? しかも筆者はもうPaidyでiPhone Air支払ってるから心理的障壁がなきに等しい……。
Duo 270CとDuo Dockが合わせて48万円したことを考えれば安いのでは?

▲MacUser日本版1994年5月号掲載のMacGalleryの広告

▲同じ号に掲載されていた、荻窪圭さんによるPowerBook Duoバッテリーのお話
ところで、Appleにとって「Duo」という言葉には、PowerBook以前にも因縁があります。
ジョブズがペプシからジョン・スカリーを引き抜き、二人がまだ蜜月だったころ、メディアから「Apple's Dynamic Duo」と呼ばれていました。Dynamic Duoといえば、元祖はバットマンとロビンです。その“Duo”の片方であるジョブズがAppleを追われた7年後、スカリー率いるAppleからPowerBook Duoが登場したのです。











