アップルが、クリエイターやAI研究者、データサイエンティストなどのプロフェッショナル向けデスクトップPC「Mac Studio」の新モデルを発表しました。M5 MaxおよびM5 Ultraを搭載し、AIパフォーマンスや映像処理能力を大幅に強化しています。
大規模なAIモデルを動かすには、クラウドを利用するのが一般的な方法ですが、新型Mac Studioは最大512GBのユニファイドメモリを搭載することで、ローカルでサイズの大きなLLM(大規模言語モデル)を動かせます。

エンタープライズユーザーや研究者なら、クラウドコストの上昇を心配することなく、またプライバシーを確保しながらLLMを実行でき、さらに複数台をThunderbolt 5でクラスタリングすることで、単体では難しかった規模の推論処理も可能になります。
新しいMac StudioにはM5 Maxチップ搭載モデルとM5 Ultraチップ搭載モデルが用意されます。各モデルの主な特徴は以下のとおりです。

▲ M5 Max構成の特徴
・18コアCPU(スーパーコア6基+パフォーマンスコア12基)
・最大40コアGPU(各コアにNeural Acceleratorを内蔵)
・最大128GBユニファイドメモリ、最大614GB/sメモリ帯域幅
・AIパフォーマンスはM4 Max比で最大3.9倍、M1 Max比で最大10.7倍(LM StudioでのLLMプロンプト処理)
・GPUはM4 Max比で最大50%高速化
・Blackmagic Design DaVinci Resolve StudioのMagic MaskはM4 Max比で最大3倍高速
・Oxford Nanopore MinKNOWでのDNA塩基配列解析はM4 Max比で最大1.9倍高速
▲ M5 Ultra構成の特徴
・最大36コアCPU(スーパーコア12基+パフォーマンスコア24基)
・最大80コアGPU(AppleシリコンGPUとして初めてNeural AcceleratorをUltraチップに搭載)
・最大512GBユニファイドメモリ、1.2TB/sメモリ帯域幅(前世代比50%増)
・AIパフォーマンスはM3 Ultra比で最大4.3倍、M1 Ultra比で最大9.8倍
・グラフィックス性能は前世代比で最大1.8倍
・8K ProRes 422(30fps)を最大33ストリーム同時再生可能
・Foundry NukeでのCopyCat MLトレーニングはM3 Ultra比で最大3.3倍高速
▲ ストレージと接続性
・次世代SSDアーキテクチャにより、ストレージ速度は前世代比で最大2倍
・Thunderbolt 5ポートを搭載(最大120Gb/sの転送速度)
・Apple設計のN1チップによりWi-Fi 7とBluetooth 6をMac Studioとして初搭載
・最大8台のディスプレイ接続に対応(Studio Display XDRを最大4台、5K解像度・120Hzで接続可能)
・USB-C経由のジェンロック対応により、iPhone 17 Proなどのプロカメラキャプチャとの同期が可能
・Thunderbolt 5を使った複数台クラスタリングにより、単体比で最大3倍の分散AI推論性能を実現
▲ ソフトウェアとAI開発環境
・macOS 27(Golden Gate)に対応。Siri AIやApple Intelligenceの新機能を利用可能
・新フレームワーク「Core AI」により、開発者はAppleシリコン向けに最適化されたLLMのローカル展開が可能
・オープンソースの機械学習フレームワーク「MLX」によるモデルの実行・学習・ファインチューニングに対応
・第3世代ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを搭載
▲ 環境への配慮
・本体素材の35%にリサイクル素材を使用
・エンクロージャーには100%リサイクルアルミニウムを採用
・全マグネットに100%リサイクル希土類元素を使用
・サプライチェーン全体で40%の再生可能エネルギーを使用して製造
新型Mac Studioは2026年8月25日より、apple.com/storeおよびApple Storeアプリにて30か国・地域で予約受付を開始しています。
価格はM5 Max搭載モデルが41万9800円から、M5 Ultra搭載モデルが94万9800円から。カスタマイズの項目と価格差は、
M5 Max(18コアCPU/32コアGPU)基本構成 = 419,800円(36GB/512GB)
メモリ: 48GB +54,000円 / 64GB +126,000円 / 128GB +414,000円(96GB・256GBはM5 Maxでは選択不可)
ストレージ: 1TB +54,000円 / 2TB +144,000円 / 4TB +324,000円 / 8TB +684,000円(16TBはM5 Maxでは選択不可)
CPU: 18コアCPU/40コアGPUへ +54,000円 (RAMは最低48GBから)
M5 Ultra(30コアCPU/64コアGPU)基本構成 = 949,800円(96GB/1TB)
メモリ: 256GB +720,000円(36/48/64/128GBはM5 Ultraでは選択不可、512GBは10月下旬発売)
ストレージ: 2TB +90,000円 / 4TB +270,000円 / 8TB +630,000円 / 16TB +1,350,000円(512GBはM5 Ultraでは選択不可、最小構成は1TBから)
CPU: 36コアCPU/80コアGPUへ +234,000円
M5 Ultra (36コアCPU + 256GB RAM + 1TBストレージ)では190万3800円。ここから16TBストレージにすると+135万円。
出荷および店頭販売は9月22日から始まります。なお、512GBユニファイドメモリを搭載する構成は10月下旬の提供開始予定です。










