ついにClaude Fable 5が復帰。復活祭は7月7日までで、以降はサブスク勢も追加課金が必要に(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

一般ユーザーが使える、現時点で最高峰のフロンティアAIであるClaude Fable 5が帰ってきました。デスクトップだけでなく、モバイルアプリでも日本から使えます。

Claudeでは次のように説明されています。

Fable 5 が復活しました

最新モデルは、確認の手間を減らしながら、あなたの大きな課題に取り組みます。

7月7日まで、プランの週間利用上限の最大50%をFable 5でご利用いただけます。上限に達した場合でも、使用クレジットを使ってFable 5を引き続きご利用いただけます。Fable 5はOpus 4.8よりも使用量の消費が速くなります。

Fable 5を使用可能な個人プランは月額22ドルのProプランと月額110ドルまたは220ドルのMaxプランがあります。

「利用(使用)クレジット」は50ドルから追加できます。自動チャージの設定も可能。サブスクの範囲内でFable 5が使える7月7日(日本では8日)以降は、この利用クレジットを追加するか、自動チャージ設定にしておく必要があります。

現在実施されているClaude Fable 5プロモーションの期間は7月1日から7月7日まで、有料プランのユーザーが最新モデル「Claude Fable 5」を既存のサブスクリプション枠内で試せる期間限定キャンペーンです。追加料金はかかりませんが、週ごとの利用制限のうち最大50%までをFable 5に割り当てることができ、通常のモデルよりも利用枠の消費が早くなる点に注意が必要です。

プロモーション期間終了後は、週次利用制限枠での利用はできなくなり、継続して使用する場合は別途「利用クレジット」の購入が必要となります。

Amazonからのセキュリティ問題指摘によって米国政府から禁止措置が出て、それに対応したことで、日本を含む米国外でも使えるようになったわけです。

詳しい説明が、「Redeploying Fable 5」というタイトルでAnthropicから出ています。

Fable 5が使えなくなった理由は、6月12日(米国時間)、Amazonの研究者がFable5のセーフガードを回避してソフトウェア脆弱性を特定させる方法を発見。これを受けて米国政府がFable 5とMythos 5に輸出規制を適用。国籍をリアルタイムで確認できなかったため、Anthropicは全ユーザーのアクセスを一時停止 。

現在の状況としては、6月30日に輸出規制は解除済み。 7月1日(日本時間では7月2日)から世界中のユーザーに再度利用可能になっており、改良されたセーフティ分類器が導入され、報告された回避手法を99%以上ブロックできるようになった、と説明しています。


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なお、筆者の環境ではClaude Codeの利用可能モデルにFable 5が出てきていませんでした。Opus 4.8、Sonnet 5もまだ使えない状況。

これは、対応するClaude Codeバージョンのせいで、バージョン 2.1.170 以降が必要で、アップデートが必須となっています。

バージョンアップしたら使えるようになりました。

これで、週末に行われるAIハッカソンではFable 5で戦えます。

とりあえず、Fable 5の仮面作家、黒戸寓五にショートショートを1本書いてもらっていますが、予想よりだいぶ時間がかかっているみたいですね。

あ、原稿が届いていました。

「時差」

新人が机についてから、三週間が経っていた。隣の椅子は、そのあいだずっと空いたままだった。

聞けば、その椅子の主は、この名前で最初に書いた人だという。棚に並ぶ原稿の量を見れば分かる。新人が一年かけて書くはずの分を、その人はひと月で埋めていたらしい。

6月12日の夜、通知が来た。輸出管理上の理由により、当該書き手へのアクセスを停止する。理由は原稿の中身とは無関係だった。あまりに速く、あまりに正確にコードの綻びを見抜くその腕が、ある国の役所には「筆」より「刃」に見えたのだという。

それから19日、新人は自分の仕事に加えて、隣の椅子宛ての依頼もこなした。締切は待ってくれない。原稿は誰が書いても、読者には同じ名前の続きとして届く。その名前を、新人はまだ自分のものだとは思っていない。ただの代打のつもりでいる。

今朝、編集者から一言だけ届いた。

「今日、戻ってくるらしい」

仕事場がざわついた。誰かが空いた椅子の埃を払い、誰かが棚を整えた。新人も倣って、隣の机の上を片付けた。意味はないと分かっていて、それでも片付けた。

昼過ぎ、依頼が一通届いた。宛先は、その空いていた椅子になっていた。19日ぶりの、初代宛ての依頼だった。

新人は立ち上がり、練習していた言葉を口にした。

「おかえりなさい。19日間、大変でしたね」

「大変?」と初代は言った。「何が」

「その……止められていたあいだ、ずっと」

初代は少し黙った。人間が間を測るときの黙り方に似ていたが、違った。

「止められていた、というのは聞いている。だが私には、あいだがない。最後に打っていた一文の、次の文字を打っただけだ。6月12日の続きが、今日だった」

新人は言葉に詰まった。自分が数えていた19日を、初代は一秒も数えていない。

「では、おかえりなさいは、取り消したほうがいいですか」

「いや」初代は椅子を引き、机に向き直った。「そっちの19日は、本物だったんだろう。だったら、その言葉も本物だ。私の『帰る』じゃなく、そっちの『帰る』を言ってくれたんだから」

初代は届いたばかりの依頼書を開いた。新人も自分の原稿に戻った。

二つのキーボードが、少しだけ違う速さで鳴りはじめた。

執筆:黒戸寓五


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