GitLab、エージェンティックAI向け次世代Git互換ソースコード管理サービス「Project Switch」発表。最大50倍高速&トークン半分で利用可能に

テクノロジー AI
新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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GitLabは6月10日にロンドンで開催したイベント「GitLab Transcend」で、AIエージェント(エージェンティックAI)向けの次世代Git互換ソースコード管理サービス「Project Switch」を発表しました

GitLabやGitHubが提供するGit互換のソースコード管理サービスは、人間が手作業でソースコードを保存し、更新し、複製などの作業を行うことを想定して開発、提供されてきました。

しかし現在、AIエージェントにコーディングを行わせる仕組みが急速に普及してきており、多数のAIエージェントが並列に稼働することで人間の手作業よりも圧倒的に高速かつ大量にソースコードの複製、生成、保存、更新などを行うようになってきています。

これにより、ソースコード管理サービスにはこれまで想定していなかったような負荷がかかるようになってきており、サービスの処理速度や安定性の低下が現実の課題となっています。

Git互換を維持しつつバックエンドを刷新

GitLabが発表したProject Switchは、こうした高い負荷を想定したAIエージェント時代におけるGit互換のソースコード管理サービスを実現しようとするものです。

Gitのプロトコルはそのまま維持して互換性を保ちつつ、バックエンドを刷新しコンピュートとストレージを分離するなどの新しいアーキテクチャを採用することにより最大で50倍高速で、必要なデータ移動を最小限に抑えることでネットワークトラフィックを1000分の1にし、AIエージェントがより効率的に最小限のデータのやり取りでソースコード管理サービスと対話できる新しいアクセスパターンを提供することでトークンの消費も2分の1に抑えるとしています。

また、クローンの速度が最大で42倍、書き込み速度は最大で17倍に向上するとしています。

こうしたさまざまな性能改善により、AIエージェントの作業時間が最大で従来と比べて約22倍高速化されるとのことです。

インテリジェンスレイヤーを組み込み、過酷な負荷に耐えうる性能を実現

Project Switchでは、コンピュートとストレージの分離するアーキテクチャに加え、両者の上位にインテリジェンスレイヤーが置かれました。

このインテリジェンスレイヤーでは、リクエストを適切な場所にルーティングし、重要なデータをキャッシュすることで応答速度を向上させると同時に、リポジトリのサイズが拡大するのに合わせオブジェクトを適切に分割(パーティショニング)して管理することでも処理速度の向上を実現。

また、リポジトリ内のデータ参照を効率化するためのビットマップ更新作業をバックグラウンドで行うなど、インテリジェンスレイヤーがバックグラウンドで複雑な処理を自動的に行うことで、システム全体が過酷な負荷に耐えうるパフォーマンスを実現していると説明されています。


この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2026年6月17日に掲載した『GitLab、AIエージェント向けの次世代Git互換ソースコード管理サービス「Project Switch」発表。最大で50倍高速かつ半分のトークンで利用可能に』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《新野淳一》

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