NVIDIAが出資のOpenAI、6ギガワット分のAMD製GPUでAIインフラ整備。AMD株も最大で10%取得へ

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Munenori Taniguchi

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OpenAIが、AMDと数百億ドル規模のGPU供給契約を締結したと発表しました。

この契約により、OpenAIはAIインフラ構築のためにAMD Instinct MI450をはじめとした、複数世代にわたるAMD製AI向けGPUを合計6GW分も導入する予定だと述べています。

AMDいわく、MI450シリーズはハードウェアとソフトウェアの改良により、NVIDIAの同等製品(Nvidia Rubin CPX)にも優る性能を発揮するとのこと。また、すでにOpenAIで使われているAMD製GPUのMI355XおよびMI300Xシリーズは、大容量メモリと広帯域幅により、大規模言語モデル(LLM)の推論に必要とされる強力な処理性能を発揮しているということです。

今回の契約では、AMDはOpenAIに対して、同社株式の約10%に相当する最大1.6億株までを1株あたり1セントで購入できるオプションをつけています。これは最初は1GW、以後は6GWぶんのAMD製GPUを導入するごとにOpenAIの権利が確定していく格好で提供されます。 また、最後の6GWぶんは、AMDの株価が600ドルの目標額に達したときにOpenAIの権利が確定するようになっているとのことです(記事執筆時点でのAMD株価は203ドル。今週月曜日の始値は約165ドルでした)。

ちなみに、OpenAIはNVIDIAとの最近の契約で、NVIDIA製GPUを用いて少なくとも10GWのAIデータセンターを構築する計画をあきらかにしています。この最大1000億ドルの投資は、1GW分の電力供給に合わせて段階的に行われると発表されました。こちらの契約も、2026年後半から開始の段取りとなっています。

さらに、OpenAIはマイクロソフトとも技術共有化の取り組みを進め、これまでにマイクロソフトはOpenAIに130億ドル以上(利益の49%)を投資している。

一方、NVIDIAは最近Intelに50億ドルを投資し、「NVIDIAがAIやGPUで持っている強みを、IntelのCPU技術およびx86エコシステムに統合する」ことを目指しています。Intelは、この契約で、市場およびAIインフラプラットフォーム向けにNVIDIA製GPUを統合したx86 CPUの開発を行うとしています。





《Munenori Taniguchi》

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