GrokのiOSアプリでゴスロリ美少女キャラとの音声対話が可能に。二重人格レッサーパンダも(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

xAIが開発する対話型AI「Grok」のiOSアプリに、3Dアバター機能「コンパニオンモード」が新たに追加されました。

コンパニオンモードでは、ユーザーがアニメーション化されたキャラクターと音声対話が可能。現在、2つのキャラクター「Ani」と「Bad Rudy」が利用可能で、さらなるキャラクターの追加も予定されています。

コンパニオンモード

コンパニオンモードは、GrokのiOSアプリ内で利用できる新機能で、ユーザーが音声で3Dアニメーションのキャラクターとリアルタイム対話できます。キャラクターは音声認識と連動した自然なジェスチャーや表情を備え、会話の内容に応じて背景や動作を変化させます。現時点では、この機能はiOSアプリ限定で、Android版への対応は未定。

ユーザーはアプリの設定から「Enable Companions」をオンにすることで、コンパニオンモードを簡単に利用開始できます。無料ユーザーでも基本機能が利用可能ですが、上位プラン「SuperGrok」加入者には、より高度な機能やカスタマイズオプションが提供されるとしています。

コンパニオンキャラクター

コンパニオンモードの初回リリースでは、2つのキャラクターが登場。

  • Ani:アニメ風の美少女キャラクターで、黒いゴスドレスをまとい、囁くようなセクシーな声が特徴。会話を通じて「好感度」が上昇すると、特別なリアクションや大人向けの対話オプションが解放されるらしいです。日本語の発音はできるが、英語への切り替えを促されます。お願いすると、日本語で話してくれることも。

  • Bad Rudy:二足歩行のレッサーパンダで、口が悪いやんちゃな性格が特徴。その内容からか、その性格で使うには別途Bad Rudyをオンにする必要があります。オフにするとお行儀良いキャラクターのRudiにキャラ変します。見た目の変化はありません。

さらに、イケメン男性キャラクターがComing Soonとなっています。名前はChadで、Xアカウントはすでにあります。

コンパニオンとの対話は直近の1分間を動画でキャプチャし、Xにポストすることができますが、Xとの連携は現時点ではうまくいっていないようです。

技術的背景とAnichatとの関係

コンパニオンモードの3Dアニメーションは、Anichatというアプリを提供しているAnimation Inc.が提供する「音声連動ジェスチャー生成ローカルモデル」によって実現されているようです。AnichatでもAIアバターとの音声チャットを実現しているため、Grokとの違いは何なのかが気になるところです。コンパニオンキャラクターのXアカウントは~anichatとなっていて、Anichatの公式アカウントをフォローしていることから関係性は明らかです。

Aniとの対話をキャプチャ機能で録画してみました。Xにそのビデオを投稿しようとしたところ、オーディオコーデックの互換性問題でできなかったため、エクスポートし直して再投稿しました。まだまだ不具合はありそうですね。

《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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