アップルは本日(12日)未明、iOS 17.2を配信開始しました。
数々のアプリや新機能を追加するとともに、2023年内に提供すると予告していた「ホテルの部屋でAirPlay」と「みんなでプレイリストを作る」を来年に延期すると明らかにしています。
まず、新たに追加されたアプリや機能は次の通りです。
「ジャーナル」アプリ
iOS 17発表時に、注目を集めていた日記アプリです。日々のささやかな出来事から大きなイベントまで書き留めておくことが可能。iPhoneがユーザーの写真や音楽、訪れた場所やメールした相手などのデータを分析し、おすすめの出来事を提案してくれるため、体験を簡単に思い出して後から日記が書きやすくなっています。
空間ビデオ録画
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは、アップルの空間コンピュータことVision Proの3次元環境で再生できる空間ビデオを録画できます。
望遠カメラの性能向上
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでは、遠くの小さな被写体を撮影する際の望遠カメラのフォーカス速度が向上しました。
アクションボタン
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで“翻訳”をアクションボタンに割り当てることで、語句を素早く翻訳したり、別の言語で他の人と会話が可能となりました。
天気アプリ
「降水量」の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能に。またウィジェットとして今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選べる選べるようになりました。
デフォルトの通知音を変更
これはiOS 17がデフォルトの通知音を、以前の「トライトーン」からより静かな「リバウンド」に変更したため、聴き取りにくいとの声が上がったことを受けてのものです。
具体的には「設定」アプリ>「サウンドと触覚」内に、新たに「デフォルトの通知音」オプションが追加されました。ここで、デフォルトの通知音と触覚フィードバックを変更できます。
その一方、公式サポート文書には「ホテルの部屋でAirPlay」と「みんなでプレイリストを作る」が2024年に延期されたと小さく書かれています。
「ホテルの部屋でAirPlay」は、対応するホテルの部屋でテレビに表示されたQRコードをスキャンすると、iPhoneのビデオ、写真、音楽を安全にテレビに映し出せるというもの。実際、LGディスプレイもアップルと緊密に協力したと発表済みです。
「みんなでプレイリストを作る」は、自分のプレイリストに友達を招待し、共同で曲を追加したり、並べ替えたり、削除したりができる機能。「再生中」の画面では、絵文字を使って選曲にリアクションできる予定です。
この機能はiOS 17.2の初期ベータ版に含まれていたものの、スパムや悪用される懸念から削除したと見られています。
なお両機能とも日本向けiOS 17プレビューページでは「年内に登場」のままとなっていますが、いずれ修正されそうです。