OpenAIサム・アルトマンCEOが退社、事実上の追放。取締役会「意思疎通が不誠実と判断」

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Ittousai

テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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OpenAIサム・アルトマンCEOが退社、事実上の追放。取締役会「意思疎通が不誠実と判断」
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ChatGPTやDALL・E等の生成AIサービスで知られるOpenAI社が、CEOサム・アルトマン氏の退社を発表しました。正式な後任が決定するまで、CTOのミラ・ムラティ氏が暫定CEOを務めます。

OpenAI取締役会の声明によると、退社の理由は「審査の結果、(アルトマンは) 取締役会とのコミュニケーションにおいて常に率直であったとは言えず、取締役会が責務を果たす能力の妨げとなっていたと判断した」ため。

具体性に欠ける言い回しですが、コミュニケーションに問題があった、つまりは取締役会に開示すべき事柄を正確に伝えていなかったことを問題視した解任、事実上の追放と考えられます。

コミュニケーションにおいて率直でなかった、つまり何を隠していたと判断したのか、なにが発覚しての解任なのかについては、OpenAI社はコメントしていません。

アルトマン本人はOpenAIによる発表ののち自身のXアカウントで、OpenAIでの仕事はとても充実していた、自分の人生を大きく変えた、世界もほんの少しでも変えられたことを願う、あれほど才能ある人々と一緒に働けるのは素晴らしかった等、短い退社の辞を述べていますが、今後の身の振り方については後ほど語るとするのみで、解任の原因等についてはまったく触れていません。

アルトマン氏といえば、世界に旋風を巻き起こしたOpenAI社の顔として、自社サービスやビジネスについてのみならずAIの社会的受容やリスクについても積極的に発言し、各界の指導者や首脳ともAIについて会談を重ねてきたことで知られています。

OpenAIやAI自体との関わりでいえば、2015年に投資会社 Y Combinator の代表として、イーロン・マスクらとともに OpenAI を創業していました。中退したスタンフォードで計算機科学を学んだ経歴はあるものの、Google DeepMindのデミス・ハサビス氏のように自身がAI研究者やエンジニアというわけではなく、起業家・投資家のキャリアを積んできた人物です。

《Ittousai》
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