Twitch、全ての他サービスと同時配信を許可。ガイドライン変更

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

ウェブライター

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ガジェット全般、サイエンス、宇宙、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。実績媒体Engadget日本版, Autoblog日本版, Forbes JAPAN他

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Rey / Adobe Stock

Twitchは金曜日、米ラスベガスで開催されているTwitchConの場で、Twitchストリーマーがほかのプラットフォームでも同じ内容のライブ配信を可能にするようガイドラインを変更したことを明らかにしました。

Twitchは昨年、TikTokやInstagramなどモバイル向けサービスでの同時配信を許可していましたが、今回はあらゆる動画配信サービスが対象になります。例外は、ストリーマーがTwitchと独占契約を結んでいる場合で、この場合はTwitchのみでしか配信はできません。

Twitchでは最近、一部の海外著名ストリーマーの間で他のプラットフォームへの離脱の動きが出ていました。たとえば、Ninjaは2022年9月にTwitchでの独占契約を解除し、可能なかぎり複数プラットフォームでの同時配信をしてく方針に切り替えました。

また、xQc、Amouranth、Nickmercsといったストリーマーたちも今年、「Kick」と呼ばれる2022年に開始された新興配信プラットフォームと新たに契約を結びました。この3名はいずれもTwitchとは独占契約ではない模様です。

記事執筆時点では、Twitchは同時配信に関する英語のガイドラインページを更新して、独占契約でないストリーマーが、他の配信プラットフォームでの同時配信を許可することが記述されています。

ただし、これにはいくつかの注意点があり、たとえばTwitchでの配信体験が、他のそれに比べて劣ることがないようにする、他のプラットフォームへ誘導するリンクを配信画面やチャットで共有しない、サードパーティのサービスを利用して複数プラットフォームのチャットを一つに統合して表示しないといった制限が記されています。

またTwitchは今回のガイドライン変更に伴い、ストリーマーが他プラットフォームでも同時配信していることを示すツールの提供も予定しているとのことです。

Twitchにとって、今回のガイドライン変更は、視聴者が他のサービスを利用することになりかねず、収益性を低下させる可能性があるようにも思えます。しかし、最も多い視聴者を持ち、ストリーマーに好条件を提示するとされるYouTubeでのライブ配信を望むストリーマーが増えていることもあり、ほぼ無条件で追加の収益源を与えることで、人気ストリーマーを維持し、中堅ストリーマーも収入的に満足できるようになる可能性がありそうです。


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《Munenori Taniguchi》
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