Meta Quest 3の技術仕様を販売店がフライング掲載。片目2064×2208でRAM倍増?

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Meta/YouTube

Metaの最新VRヘッドセット「Meta Quest」は6月に予告されており、スペックや発売日などの詳細は9月27日のMeta Connectイベントで発表される見通しです。


公式には、従来モデルMeta Quest 2比で2倍以上のグラフィック性能を備えつつ40%小型化、プロ向けモデルMeta Quest Proからパンケーキレンズやカラーパススルーなど基本設計を引き継ぎながらも、視線・表情トラッキング用のカメラを省くなど、普及価格にしたことを明かしています。が、搭載SoCやRAM容量などには言及していません。

そんななか、英国のXR関連オンラインストアUnboundが詳細な仕様をフライング掲載しました。すでに該当ページは削除されていますが、ウェブ魚拓が保存されています

あくまでサードパーティの販売店が掲載した情報であり、公式ではなく確認もされていないことを念頭に置きつつ、スペックの一覧は次のとおり。

  • スクリーン:片目2064×2208ピクセル

  • リフレッシュレート 120 Hz

  • プロセッサー Qualcomm Snapdragon XR2(第2世代)

  • RAM: 12GB

  • 内蔵ストレージ:128GBまたは516GB

  • 重量:~509g

  • バッテリー: 最大3時間

  • ワイヤレス接続: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0

片目当たり2064×2208ということは、両目で4128×2208。前Meta Quest 2が3664×1920(片目あたり1832×1920)ピクセルだったことから、約30%の高精細化を果たしています。

Quest 2からQuest Proの変化では、画素数の向上以上にディスプレイの質や光学系の改善でより見やすく、明るく、色鮮やかになっていたため、Quest 3も画素数で見えない進化に期待したいところです。

最大リフレッシュレートが90Hzから120Hzに向上したことも、アプリケーションによっては滑らかな描画に貢献するはず。

重さについては前モデルの503gをわずかに上回っており、「薄型化」はされても軽量化はされていないようです。

また搭載プロセッサがSnapdragon XR(第2世代)であることは、VR関連リーカーのBradley Lynch氏や、著名ジャーナリストMark Gurman氏の報告とも一致しています。さらに12GBのRAM容量は、Quest 2の6GBから倍増しており、事実であれば快適な動作に貢献しそうです。



かたや内蔵ストレージの128GB/512GBは、Quest 2の128GB/256GBと比べれば、ベース容量は同じで(以前Quest 2には64GBモデルはありましたが)最大容量が2倍に増やされた格好です。数多くのVRアプリやゲームを入れるヘビーユーザーには有り難そうです。

ほか、UnboundはMeta Quest 3用のアクセサリーにも言及。エリート・ストラップ・ヘッドバンドや専用キャリングケース、運動中に使えるシリコン製フェイシャルインターフェイス(顔とヘッドセット本体の間に挟むクッション)も発売されるとのことです。

繰り返しになりますが、Metaが認めたわけでも公式ストアのフライングでもなく、あくまでひとつの販売店が掲載して消した情報にすぎません。

販売店から漏れたとしても公式から事前に得た商品情報とは限らず、仮にページを作っておくためのプレースホルダーとして、担当者がネットのうわさを元に入力するのもよくあるパターンです。

今回の情報が正しいのか、正しかったとしてこのスペックでは分からない要素はあるのか、約2週間後に迫ったMeta Connectでの正式発表を楽しみに待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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