16年前からTwitter(現:X )アカウント「@music」を使ってきたジェレミー・ヴォート氏が、その@musicアカウントを取り上げられたことを報告しました。
ヴォート氏はこのアカウントを、当初は新曲のリリース情報や音楽アーティストに関する話題を提供するために開設し、45万人を超えるフォロワーを抱えるまでに成長させていました。
Xの利用規約には、「当社は、お客様に対する責任を負うことなく、サービス上のコンテンツの削除または配布の拒否、サービス上のコンテンツの配布または表示の制限、ユーザーの一時停止または終了、およびユーザー名の回収を行う場合があります」と書かれています。
ヴォート氏は「@music」アカウントを収益化していませんでしたが、メーカーから依頼を受けたヘッドフォンやイヤフォンその他アクセサリー類のレビューを行い、フォロワーたちと意見交換するなどしていました。
現在ヴォート氏のアカウントは「@musicfan」になっていますが、これはXがヴォート氏にアカウント接収を通知したメールのなかで、代替アカウント名の第一案として提示されたもの。ほかには「@music123」「@musicmusic」などが提案されていました。ヴォート氏は45万人以上のフォロワーを持つ@musicに愛着を持っており、どれも魅力的ではないと述べています。またこれらの代替アカウントも、Xがさらにほかユーザーから接収してきたものではないかと考えると、選ぶ気にはなれなかったとしています。
またイーロン・マスク氏が買収するずっと前、Twitterが公式の音楽関連サービスを開始するにあたり、@musicアカウントの回収に来るのではないかと心配したことがあったものの、当時のTwitterは「@twittermusic」アカウントを作ったため、ヴォート氏は安心していたと述べています。ちなみに、記事執筆時点ではこれまで@twittermusicだったアカウントが、@musicに切り替わっており、ヴォート氏の心配は年月を経て現実のものになったと言えるかもしれません。
ヴォート氏はMastodonとThreadsにそれぞれアカウントを作りました。しかし本人にとってX(Twitter)は、職業とするソフトウェア開発者のコミュニティとの繋がりもあることから、今後もXでの活動は続けるとしています。ただ、アカウント名に関しては、それを取り上げられた者として連帯を示すため、同様に「@X」アカウントを取り上げられたGene X. Hwang氏が与えられた「@x1234568998765」に倣い、「@music1234568998765」に変更することも検討しているとのことです。
なお、ヴォート氏は普段は基本的に基本的にはマスク氏のファンのひとりでもあり、かつてはテスラ株を保有していたこともあると述べています。数年前には、ポリゴン的なデザインのCyberTruckに予約金100ドルも支払い済み。
そしてXの利用規約のことも理解しているとしました。Twitterについては「50万人近いフォロワーを抱えるまでになった@musicアカウントを構築したことを間違いなく誇りに思っています」と述べました。ただそれでも、現在は「とにかくおさまりの悪い思いだ」とのことです。なお、X(Twitter)はこの件についてコメントしていません。
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