Appleは年次開発者会議のWWDC23で、恒例のmacOS新バージョン名を明らかにしました。一部では「Napa」ではないかという予測もありましたが、その隣町の同じくワインの名産地である「Sonoma」となりました。今秋、正式リリースされます。
現行のmacOSは「Venturra」。バージョンとしてはmacOS 13.4です。OS X 10.8のMountain Lionで猫科シリーズが終わった後、OS X 10.9 Mavericksからはカリフォルニア州の地名シリーズとなっています。Sonomaのバージョンについて現時点で言及はありませんが、14ということになるはずです。
▲macOS Sonoma
「Hey, Siri」からHeyが不要になったり、ビデオ会議でカメラに対してリアクションをエフェクトとして出すことができる「Camera reactions」が新機能として追加されています。Presenter Overlayは、ビデオプレゼンテーション時に背景を合成するための機能ですが、これをさまざまなビデオ会議アプリで利用可能です。
▲macOS Sonomaの主要新機能
別画面になったり、サイドバー的に出没したり、何度も扱いが変わっているウィジェットは、今回はデスクトップで使えるようになったということが大きな変更点です(これまでは通知センターと一緒になっていました)。ある意味、iPadOS的な使い方ができるようになります。また、ContinuityによってiPhoneのウィジェットをMacで使えるようにもなります。
▲iPhoneのウィジェットをインストールせずに使える
小技として面白いのはスクリーンセーバー。Apple TVで使われているさまざまな場所のスローモーション空撮映像なのですが、ログインすると、その時点でのイメージがそのまま壁紙になるという仕組み。このため、同じスクリーンセーバーでもログインするタイミングによって壁紙が変わるというわけです。
▲スクリーンセーバーがシームレスに壁紙になる
ゲームモードの追加もSonomaの大きな要素です。CPU、GPUをゲームアプリに最優先にし、ゲームコントローラーやAirPodsなどのワイヤレスデバイスのレイテンシーも向上させます。また、他のプラットフォームからのポーティングを大幅に短縮するGame Porting Toolkitも提供します。
ゲームに関してはもう1つ。コジマプロダクションの小島秀夫代表が登壇し、「デス・ストランディング ディレクターズカット」をApp Storeで近々予約開始すると発表。他のタイトルもMacで展開すると宣言しました。