第4世代iPhone SEは6.1インチ画面で2024年発売? Dynamic Island対応も

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Apple

iPhoneの廉価モデル「iPhone SE」シリーズも、2016年に発売された初代からすでに6年目、3世代を重ねています。その間ずっと「4~5インチ台の小型ディスプレイと太いベゼル、Touch ID内蔵ホームボタン」の伝統を守り続けてきました。

が、次の第4世代 iPhone SEは標準サイズのiPhone 14等と同じ6.1インチのディスプレイになり、画面の上部にパンチホール(自撮りカメラなどの視界を確保するための穴)を備えるとの予測があります。

そう主張するのはアナリストのRoss Young氏。Young氏はディスプレイ専門調査会社DSCCの創業CEOであり、未発表製品の“画面”については確かな実績があります。

たとえば14/16インチMacBook Pro(2021)にミニLEDバックライト画面が採用されることや、iPhone 14 Proモデルの画面に2つ穴が開くことを正確に予想していました。

Young氏が米MacRumorsに語ったところによれば、アップルは2024年に「5.7~6.1インチの液晶画面と前面カメラ用の穴型カットを備えた新型iPhone SE」を発売する予定。

つまりiPhone 13やiPhone 14標準モデルのような画面の上が凹んだノッチ型ではなく、iPhone 14 Proモデルのように穴を開けるパンチホール型に近いと推測されます。

先日Young氏は、2023年のiPhone 15(仮)標準モデルでも「Dynamic Islandが予測される」として、ノッチからパンチホールに移行する可能性を示唆したばかりです。

Dynamic Islandは、iPhone 14 Proモデルの新要素として注目されている機能です。ディスプレイ上の穴2つを巧みに取り込み、インタラクティブに変化するUIとしてユーザー人気を獲得しており、アップル幹部らも未来を切り拓くアイディアとしてイチ押ししていました

もしもYoung氏の一連の予想が正しければ、アップルがDynamic Islandを「2022年にはiPhone 14 Pro、翌年にはiPhone 15全モデル、2024年には廉価モデル」に広げて行く展望が透けて見えそうです。

画面が6.1インチになったiPhone SEは数年前から噂されており、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は2019年末から言及していました。最近でもテック系YouTuberでリーカーのJon Prosser氏が「単なるiPhone XR」、つまり全画面デザインに近くなりホームボタンが廃止されるとの予想を述べています

これら噂話は「6.1インチ画面とホームボタン廃止」ではおおむね一致していますが、生体認証がどうなるかは不明です。Prosser氏はXRと同じ、すなわちFace ID採用に傾いていましたが、iPad mini(第6世代)のように電源ボタンにTouch IDを内蔵するとの説もあります。

これまでのアップルの流儀にならえば、iPhone SEモデルは「なるべく過去モデルの筐体やパーツを流用」する可能性が高いはず。たとえば初代iPhone SEはiPhone 5s、第2世代と第3世代はiPhone 8のデザインとほぼ同じでした。

第4世代iPhone SEは、iPhone XRの部品を最大限に活用して(チップはA16 Bionicなどに載せ替える?)Face IDとなるのか、それとも一部で人気が根強いTouch IDを採用するのか、今後の続報を待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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