Logitech Gのクラウド携帯ゲーム機『Cloud』正式発表。12時間駆動で350ドルのAndroid端末

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テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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Logitech が漏れまくっていたクラウド携帯ゲーム機を正式発表しました。名称はシンプルに『Cloud』。

ゲーミングブランドLogitech Gから、米国では10月に350ドルで販売します。先行予約価格は299ドル。

Logitech G Cloud は、Xbox Cloud Gaming や GeForce NOWなどのクラウドゲームサービスや、Steam Linkなどリモートプレイで遊ぶための携帯ゲーム機。

中身はSnapdragon 720Gに4GB RAMを載せたミッドレンジのAndroid端末で、Google Playのアプリやゲームもローカルで動きますが、基本はクラウドサーバやゲーミングPCで動くゲームをストリーミングで遊ぶために作られた製品です。

主な仕様は、7インチ1920 x 1080 フルHD IPS液晶ディスプレイ(60Hz、輝度450ニト、マルチタッチ対応)、最大2.3GHzオクタコアCPU (Snapdragon 720G)、2 x 2 MIMO対応のデュアルバンドWiFi、Bluetooth 5.1。充電兼用のUSB-C端子、TF / microSDスロット。

肝心のゲームコントロールは左右にアナログスティック、左に十字キー、右にABXYボタン、左右にLRバンパーとアナログトリガー。あとはホームボタンやGボタン、スタートセレクト的なオプションボタンなど。

Steam Deckのように背面ボタンやマウス代わりのタッチパッドこそ備えませんが、6軸モーションセンサは載せています。リニアアクチュエータを使ったハプティックフィードバックにも対応。

オーディオは本体のステレオスピーカーに加えて3.5mmヘッドセット端子、USB-C端子はUSBオーディオにも対応。

USBオーディオに対応するため、無線ドングルを挿すタイプの市販ゲーミングヘッドセットを使えば低遅延ワイヤレスでも遊べます(これはニンテンドースイッチもSteam Deckも同じ)。

BluetoothオーディオはQualcommのaptX Adaptiveコーデックに対応。ワイヤレスイヤホンやヘッドホンの側が対応すれば、比較的低遅延・高音質でつながります。

SIMスロットやモバイルネットワーク用のモデムは搭載せず、ストリーミングは自宅など高速なWiFiの圏内で、またはテザリングで遊ぶことを想定しています。

本体サイズは256.84 x 117.21 x 32.95mm、重量463g。

携帯ゲーム機と比較すると、ニンテンドースイッチは幅242mm・重さ420gなので Cloudのほうがやや大きく多少重め。一方 Steam Deckは幅 298mm・重さ669gなので、Cloudのほうが歴然と軽く小型です。

ストリーミングゲーム機らしい強みは、バッテリー駆動時間が約12時間と長いこと。これは実質的に動画ストリーミング視聴(+コントローラのデータ送信)程度の負荷しかなく、モバイル用プロセッサで効率的に処理できるため。

ローカルでゲームを動かす必要があるゲーム機と比較すれば、ニンテンドースイッチはゲームにより4.5から9時間、Steam Deckは2から8時間とされており、ある程度の大きなバッテリーを載せられるサイズでストリーミング動画再生をする端末の強みが出ています。

(参考までに、Steam Deckは本当にPCゲーム機なので、ゲームと設定により負荷は千差万別。「2から8時間ということは、ざっくり4~5時間は遊べると考えれば安全かな」と思ってAAAのグラフィックに凝ったゲームを起動すると、2時間といわずあっという間に低バッテリーになることもあります。

本体側のクイックメニューできめ細かにGPU機能や消費電力を制限できるため、リアルタイムのグラフィックとフレームレートに拘らなければ、トレードオフでグンと伸ばすことも。)

このほか携帯ゲーム機との比較では、画面サイズは同等の7インチながら1920 x 1080のフルHD解像度があり、スイッチの1280 x 720 やSteam Deckの1280 x 800 より高精細ということもあります。

Logitech G Cloudの価格は349.99ドル、米国での発売は10月17日。現在は50ドル引き299ドルで先行予約を受け付けています。

クラウドゲームサービスは、まだまだ遊べるラインナップが限られていたり、ネットワーク環境的にも恵まれている必要がありますが、自宅に高速なWiFiとゲーミングPCがある場合、あるいは太い回線を契約していてクラウドゲームサービスとネット的に近い場合など、遅延や画像劣化の影響が少ない環境ならば、ストリーミング専用で軽く静かで高精細は意外と現実的なソリューションかもしれません。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)


《Ittousai》
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