NECがゲーミングPC LAVIE GX発表。奥行き30cmで3060搭載、98発売40周年コラボも

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橋本新義

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IT系とゲーム系のフリーライター(タイプ:出オチ)

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PCとキーボードやディスプレイなどの周辺機器、スマートフォン、シューティングゲームなどを好むおじさん。隙あれば出オチやネタ、製品にまつわる余談やいい話を組み込もうとして記事が長くなる程度の能力を持つ。アイコンは漫画家『餅月あんこ』先生の筆による似顔絵です。

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NECがゲーミングPC LAVIE GX発表。奥行き30cmで3060搭載、98発売40周年コラボも
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NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)が4年前に参入を予告していたゲーミングPCが、ついに発表となります。第一弾となるのは、コンパクトなタワー型PC『LAVIE GX』。

発売日は、店頭モデルが2022年7月14日、Web直販モデルは7月5日より受注開始。店頭モデルの想定実売価格は、上位モデルとなる『PC-GX750EAB』30万2280円(税込)、エントリーモデルとなる『PC-GX750EAB』が21万9780円(同)です。

▲奥行きが約30cmのため、RTX 3060搭載グラボはほぼピッタリとなります

奥行き約308.6mmと、ゲーミングPCとしては貴重な“日本の机の上に置ける奥行き”でありながら、上位モデルではGPUにNVIDIA GeForce RTX 3060(ビデオRAM12GB)を搭載。CPUにもインテルのAlder Lake世代となる『Core i7-12700F』(基本TDP65W、12コア20スレッド、最高ターボクロック4.9GHz)と、しっかりとゲーミングPCと呼べる性能を備えます(ヘビーゲーマーにとってはギリギリ、と呼べるクラスかもしれませんが)。

▲Xboxコンとヘッドセットが付属します(ディスプレイとスピーカーは別)

またNECらしいところは、『買ってすぐ遊べるゲーミングPC』を謳う点。ともすればヘビーなゲーマー向けに、ソフトウェアの手配は自前が当然なゲーミングPCに異を唱えるかのごとく、一通りのハードやソフト、サポートまでが揃ったオールインワンパッケージでの販売となってます。

まずは昨今多くなってきた家庭用ゲーム機との同時発売タイトルなどに向け、Xboxワイヤレスコントローラーを添付。さらにヘッドセットも付属します。
さらにソフトウェアでは、マイクロソフトのゲームサブスクリプション『Xbox Game Pass Ultimate』の無償会員権3か月分をバンドルします。

加えて発売キャンペーンとして、8月28日までの先着購入者500名には、カプコンの『モンスターハンターライズ デラックスキット』プレゼントも加わります。

さらに、NECの初代『PC-9801』発売40周年を記念したキャンペーンも実施。
10月31日までの間に購入すると、クラシックゲームの復刻ゲームサイト『プロジェクトEGG』で使える3000円相当のポイントが提供されます。

▲98VMと並べて、初代『ハイドライド』をデモ。もちろん本機での動作は余裕です

なお、7月5日に開催された発表会では、1988年製の『PC-9801VM11』と本機とで、初代『ハイドライド』を並べてデモする(本機はProject EGG版)といった展示や、EGG版『ハイドライド3』の体験コーナーなども設けられています。


▲多くのゲーミングPCとは一線を画した、和の入ったデザインは、刺さる人には刺さりそうな気配

サポートの面では、通常のPCとしてのサポートに加え、ゲームの画質設定操作方法、起動に関する質問などに対して、24時間365日電話での問い合わせを可能にする『LAVIEゲーミングサポート』の1年間利用権も付属します。

さらに外観デザインでは、フルカラーLEDライトによる、いわゆる“ゲーミングPC”的な装飾ではなく、正面パネルには『和モダン』をモチーフに和風の紋を意識した凹凸を配置(もちろん空気孔も兼ねます)。ライトも白色ライトバーをあしらった、比較的落ち着きのある基調に。他のゲーミングPCではなかなか味わえない、シックな風合いです。

▲意外な? 本気度が感じられるのが電源ユニット。変換効率が優秀なPlatinum仕様です

さらに内部に関しても、電源ユニットやマザーボードには、インテルが主導した最新仕様『ATX12VO』に準拠した製品を採用することで内部電源ケーブルの本数を減らし、また電源ユニットには80PLUS Platinum対応版を搭載するなど、凝った仕様が盛り込まれています。


その他の基本仕様もGPUに見合った水準となっており、店頭向け上位モデル『GX750/EAB』は、RAM(DDR4-3200)16GB、ストレージはM.2形状のSSD 1TB(NVMe/PCI Express Gen.4接続)、OSはWindows 11 Home。なおLANには、有線(2.5G)とWi-Fi 6を搭載します。

下位モデル『GX550/EAB』の主な仕様差は、GPUにはAMD製Radeon RX 6400(4GB版)を搭載。CPUがインテル『Core i5-12400F』(基本TDP65W、6コア12スレッド、最高ターボクロック4.4GHz)、RAMは16GB、ストレージはSSD 512GB(NVMe/PCI Express Gen.4接続)を搭載します。

隠れた特徴として、両モデルともNECの店頭販売機種でありながら、Microsoft Officeは搭載しません。

▲フォームファクターはマイクロATX準拠。ですが空きのPCI Expressスロットはx1が1基のみです

同社Web直販版『LAVIE Direct GX』では、カスタマイズとしてRAM 8GBや32GB、SSD 256GBにHDDの搭載(1TB/2TB)、Wi-Fiなし構成、Xboxコントローラーなしの構成などが選択可能。Microsoft Officeのバンドルも可能です。


▲本機を含めた開発計画『Project 炎神』の紹介。ロゴはPCエンジンリスペクト

このようにLAVIE GXは、取り回しの良い奥行きのケースに昨今のゲームの水準に耐えるクラスの性能を備え、またオールインワン指向のパッケージングを導入するなど、これまでのゲーミングPCではあまり見られなかった狙いのモデル。

良くも悪くもヘビーユーザー向けの、ハードウェア重視モデルが多いこのジャンルにあって、こうしたアプローチが市場を広げるものとなるか、強い興味を惹かれるところ。
個人的には、搭載するRTX 3060カードの奥行きから逆算されたかのようなサイズ感のケースが好ましいとも感じました。

▲発表会場では、40周年を迎えた初代PC-9801も展示。一部報道陣から熱い視線が

なおLAVIE GXは、2019年に告知された、同社のゲーミングPC開発計画“Project 炎神”(プロジェクト・エンジン)の第一弾商品して位置づけられるもの。発表会資料では「第一弾」と明記されていることもあり、同プロジェクトの展開も気になるところ。
発表会では、試作機がCES 2021に出展された超小型モバイルPC『LAVIE MINI』も、プロジェクトの一環であると紹介されています。

余談ながら、本機はモデル名が『PC-GX~』で始まります。そこで筆者が『PC-FX』(Project 炎神のリスペクト元となったゲーム機『PCエンジン』の後継モデル)のリスペクトなのか? と質問しましたが、「意識はしていない」とのことでした。

●Source:NECPC 製品ページ

《橋本新義》
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