Amazonは10月29日、生成AIを搭載した次世代パーソナルアシスタントの「Alexa+」の早期アクセスを日本で開始しました。
過去モデルを含む対応のEcho スピーカーや Fire TVから利用でき、早期アクセス期間中は無料。終了後は月額3000円のサブスクリプションサービスになりますが、Amazonプライム会員は追加料金なしで使えます。
■ 70種類のAIモデルを組み合わせた新生Alexa

Alexa+は、生成AIで生まれ変わった次世代のパーソナルアシスタント。従来のAlexaは、会話ができるといっても基本的には決まったキーワードがあり、定型文で反応していました。
Alexa+ は ChatGPT や Gemini、ClaudeといったAIサービスのように、自然な言葉で話しかけてもユーザーの意図を汲み取り、会話の流れやユーザーの好みといった文脈を踏まえて応答します。
できることは、様々な調べ物、レストランの予約(予定)、Uber Eats や出前館を使ったデリバリーの注文、Amazonでのショッピング、メールの送信、家電やスマートホーム機器の操作、音楽や番組探しと再生など。
具体的な店名や番組名などを直接指定しなくても、好みや覚えていることを手がかりに自然な会話で発見したり、提案させるといったことができます。
音声IDとビジュアルIDで家族を認識することもでき、それぞれの好みや苦手な食べ物等を考慮した回答も可能。
カメラ搭載のEchoシリーズに手に持ったものを見せて調べさせたり、Alexaアプリで書類を撮影して内容について尋ねるなど、マルチモーダルな機能にも対応します。
¥17,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
端末は Echoスピーカー / ディスプレイ、Fire TV、Fire TV内蔵テレビ、スマホのAlexaアプリ、ブラウザ(alexa.jp)から使うことができ、自宅で話した話題をスマホのAlexaアプリで続けるなど、文脈を維持した会話の引き継ぎにも対応します。
米国では2025年に早期アクセスを始め、2026年2月に全ユーザーへ提供を拡大していました。米国での価格は月額19.99ドル、プライム会員は追加料金なし(ただし、米国のプライム会費は月額14.99ドルと、日本の600円よりかなり高い)。
■ Alexa+でできること

Amazonが日本向けに挙げたAlexa+ の特徴や利用例をざっくり要約すると、
▲ 会話と調べもの
・最初に一度「アレクサ」と呼び出したあとは自然に会話を続けられる。追加の質問や話題の変更でもウェイクワードを繰り返す必要はなく、会話の文脈を覚えて応対する
・歴史、スポーツの記録、ポップカルチャーなどの質問に回答。「『バチェラー・ジャパン』が好きだけど、次に何を観ればいい?」といった相談もできる
・共同通信などから最新ニュースを提供する
・内容の説明から映画やドラマのタイトルを特定する
▲ 記憶・書類・予定
・記念日、好きなレストラン、薦められた本、家族の食事制限などを覚え、以後の応答に反映する
・学校のスケジュール、家電の取扱説明書、手書きレシピの写真、勉強の資料をAlexaアプリからアップロードし、内容を質問できる。例は学校からのプリントを覚えさせて「娘の修学旅行はいつから?」と聞き、カレンダーに追加させるなど
・学校のお知らせやレシピは、alexa@alexa.com宛てにメールでも登録できる。
・カレンダーの予定の要約、予定の追加、時間のブロックを声で指示
▲ 連絡・アナウンス
・事前に設定すれば、声でメールを作成・送信できる。「もう少しフォーマルに」など文面の調整も指示できる
・「お風呂がわいたよって、スポーツ実況っぽく」のように、口調を指定してアナウンスを流せる(アナウンスはEchoスピーカーなどで音声メッセージを流す機能)
・子ども部屋やキッチンなど、特定の部屋だけにアナウンスできる
・自宅のEchoで始めた会話を、外出先のAlexaアプリやPCのブラウザで続ける
▲ 音楽・映像
・曲名を思い出せなくても、雰囲気や歌詞の一部から曲を探して再生する
・Fire TVで「泣けるラブストーリー」など気分を伝えると、作品を提案する
・利用中のストリーミングサービスから、ジャンル別にまとめておすすめを提示する
・好きなタレントやアーティストが出演するポッドキャストを探す
・「全部の部屋で再生して」や「リビングに移して」と言えば、デバイス名を言わなくても再生先を変更できる
▲ スマートホーム
・アプリを使わず、声だけで複数の操作をまとめた定型アクションを作成できる。例は「毎朝7時半に、テレビをつけて、傘がいるか確認して、ニュースを流して」
・「ここ暑いな」「明るすぎるな」などと言えば、デバイスや部屋を指定しなくても温度や照明を調整する
連携先はダイキン、LIXIL、Nature、Panasonic、Ring、SwitchBotなど。家電の操作には、対応するスマートホーム製品と事前の設定が必要。Alexa非対応のエアコンなどは、SwitchBot等のスマートリモコンを介して操作する。
▲ 料理・買い物

・食事の好みや手元の食材からレシピを提案し、代わりの食材も示す。デリッシュキッチンと連携し、足りない材料を買い物リストに追加する
・Amazon.co.jpの商品を会話で検索し、絞り込める。レビューの内容や、「防水?」「日本製?」といった商品の詳細についての質問に回答する
・気になる商品の価格を追跡し、値下がりを通知する。通知を受けて、そのまま購入もできる
・贈る相手の好みからギフトの候補を提案し、記念日に間に合う注文を手伝う
・「レストラン予約 powered by 食べログ」経由のレストラン予約、Uber Eatsと出前館のデリバリー、チケットぴあのチケット購入に今後対応予定
■ 早期アクセスは対応機器の所有者から順次
早期アクセスは、対応するEcho、Fire TV、Fire TV搭載スマートテレビ(パナソニック、JVC)の購入者と、対応デバイスの所有者に順次案内が届きます。
ほか、Amazon.co.jp/newalexa から申込みも可能です。
利用できるのは、第一世代Echoなど古いモデルを除く大半の Alexa対応製品。詳しい対象機種はAlexa+ページで案内予定。
早期アクセスを開始すると、対応するすべてのデバイス、Alexaアプリ、ブラウザ(alexa.jp)で使えるようになります。
早期アクセス期間中の利用は無料です。終了後は月額3000円の単独サブスクリプションになりますが、プライム会員ならば追加料金なしで使えます。早期アクセスの終了時期は未定。








