MOFT「珈琲の香りスマホスタンド」?を買ってみた。定番「七変化」にコーヒーかす由来の新素材、仄かに甘いカフェの匂い ノート用スリーブケース兼スタンドも

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

MOFT(モフト)が発売したコーヒー由来素材採用のスマホスタンド「MOVAS-E Coffee Collection MOFT七変化スマホスタンド」を試してみました。

「MOVAS-E Coffee Collection」は、MOFT自慢のヴィーガンレザーMOVASに、本来は廃棄されるコーヒーかすを配合した新素材の製品コレクション。定番の「MOFT七変化マルチスタンド - MagSafe対応」と「多機能キャリーケース」の2製品が販売中です。

特徴は挽いたコーヒーを思わせる独特のテクスチャとマットな質感、ほのかなコーヒーの香り。MOFTは「静かに、集中を支える」「コーヒーのひとときを形にした存在」と称しています。

買ってみたのは「七変化スマホスタンド」のほう。MOFT製スタンドはガジェット趣味コミュニティで教えられて以来、高さが稼げてビデオ通話や映像鑑賞に使いやすいこと、背面や脚部分にもマグネット式アクセサリを合体できる非公式の使い方が便利で愛用してきましたが、長年使っている手持ちが傷んできたため、せっかくならと新素材にしてみました。特にコーヒー愛好家ではありません。

■ フィラーの一部にコーヒーかす、香りはマイクロカプセル

使ってみた感想の前に、素材のMOVAS-Eについて。従来のMOFT製品に使われているMOVASは、MOFTによれば水性ポリウレタンをベースに、工業用トウモロコシ由来のバイオベース原料を配合した独自開発のヴィーガンレザー。

まあいわゆる合成皮革ですが、スマホケースで1年ヘビーに使ってもほとんど劣化がない(打突部と、落として擦ったエッジはわずかに毛羽立っている程度)、適度なグリップと柔らかさ、汚れが詰まって目立つほどでもない微細なテクスチャ(これは使用環境や色にも依る)、何より本物の革とは違ってメンテナンスフリーな点で、もとから革製品にこだわりがない身からはなかなか好印象の素材でした。

▲画像:従来のMOVAS拡大。

(水に濡れたままにしたり、湿気が激しいところに置きっぱなしにしたスマホスタンドはエッジから劣化しましたが。後述)

今回のコーヒーコレクションが採用するのは、配合する「無機鉱物フィラー」の一部を、本来は廃棄されるコーヒーかすに置換した素材。

実物の質感は従来とかなり違います。もっとも目立つのは、見ても触れてもすぐ気づくザラッとした表面。落ち着いた珈琲の色で、素材由来の不規則な粒子があり、光沢のないマットな質感です。

触れてみると、従来のややしっとり抵抗のある感覚とはまた違う、さらっと、むしろザラッとした触感。とはいえ柔らかく、指が痛いほどではありません。見た目は細かく挽いたコーヒーを連想しますが、MOFTの表現では「ペブル(小石)テクスチャー」。

もうひとつの「コーヒーアロマ」については、一般的な香りつき樹脂製品と同じく、素材に配合されたマイクロカプセルが緩やかに香りを放出します。コーヒーかすが香るわけではないようです。

ひとくちにコーヒーの匂いといっても、実際には非常に複雑な成分からなり、品種や状態によっても違い、なにより個人の嗅覚で千差万別とは思いますが、敢えてひとことでいえば、MOVAS-E Coffeeは「甘いカフェの香り」。

スモーキーな焙煎香というよりは、カラメルやバニラのような香りに調整してあるようです。「匂いつき消しゴム」を連想しないでもありませんが、芳香剤のような強い香りではなく、鼻を近づければほんのりと香る程度。匂いに敏感な場合はもっとはっきり分かるかもしれません。

官能テストのサンプルを増やすため、何人かの鼻先に突きつけて何の香りがするか当てろと強要したところ、色で誘導される面も大きいのか、回答はおおむね「チョコレート?」でした。だいたい想像がつくかと思います。

特にブラウンやコーヒー色を好むわけでもなく、コーヒーも飲むものの愛好家というほどでもない身分ではありますが(なぜ買った?)、マットでザラッとした質感は非常に好感触。従来のツルッとしたMOVASも革を模した微細なテクスチャがあり適度にグリップが効きましたが、コーヒーコレクション版はもっとしっかり滑り止めの感覚です。

香りについては、挽いた豆や淹れたてのコーヒーを鮮烈に感じさせるほど強くはないものの、鼻につくこともない「仄かな甘い香り」。確認のために鼻を近づけ目を閉じて深呼吸を繰り返していると、むしろこの動作が落ち着くルーチンのような、香りに集中することで一瞬あたまを空にするリラックス効果があるような気がしてきます。

コーヒー成分はさておき、スタンドとしては人気も頷ける便利さ。スマホスタンドは用途や好みによって無数に存在していますが、MOFTの七変化スマホスタンドは何よりも高さを調節できること、もっとも高くするとスマホの下端が数センチほど浮くのが秀逸。

カメラが高くなり、ビデオ通話等で見やすく、見下し角度になるのを緩和でき、映像鑑賞などでも顔に近く、あまり俯かない角度で見られます。

もうひとつ、こちらはメーカーが推奨しているわけではない、勝手に便利と思っている使い方ですが、折りたたみの剛性のためか内部に鉄板が入っており、MagSafe部分以外の背面や脚部分にもマグネット式のアクセサリ等がくっつくのも便利。

たとえば撮影用の小さなライトをくっつけたり、スチール製の表面に固定するためのマグネット式ガジェットを多段式に継いだり。しつこいようですが、メーカーが認めた機能ではなく、単に勝手に利用しているだけなので、くっつけた側のマグネットが弱くスマホが落ちた等は自己責任です。

このほか細かなお好みポイントは、立てた状態で仰角が取れる(テーブルから壇上のスクリーンなど、やや上に向けられる。角度によってはスマホの自重で転倒するので要固定)、一瞬でくるりと展開したり畳める、開いた状態のヒンジにしか金属が露出しておらず、畳んでいれば適当にかばんに放り込んでも他の製品を引っ掻いて傷つけない、この自由度があるスタンドとしては薄く、比較的軽い(89g)など。

個人的にスタンド類は買うものの合体したままだと邪魔でほぼ持ち歩かず、また金属製のものは他のデバイスを傷つけることが気になって使わなくなることばかりでしたが、MOFTのこれは薄さもあり頻繁に持ち歩き、そのうち面倒になってつけっぱなしにするほど気に入っています。コーヒーに限らずおすすめです。

バリエーションとして、わずかに厚みが増えるものの物理カードを収納できるバージョンも。何か頻繁に使うカードがあり、スマホと持ち歩きたい場合は良いかもしれません。

さらにカード型のBluetoothトラッカーを内蔵、置き忘れたり見失っても「探す」アプリで探せるバージョンも。

今回のコーヒーコレクションには、スマホスタンド以外にノートPC用のスリーブケース兼スタンドで収納もついている「多機能キャリケース」もあります。

角度は15度と25度。14インチノート対応(325×230×17mm以内)、重量334g。こちらのほうがカフェ領域展開性能は強そうです。

《Ittousai》

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