Anthropicが2024年に作家グループから起こされた著作権侵害訴訟について、米連邦裁判所がサンフランシスコにて和解を承認しました。
この訴訟では、Anthropicが同社の大規模言語モデル「Claude」の学習に、著作権で保護された作家の作品を無断でコピーしたものを使用したと主張されていました。
この訴訟を当初担当したウィリアム・アルサップ判事は、AnthropicによるClaudeの学習目的での作品使用はフェアユース(公正利用)にあたると判断した一方で、700万冊もの海賊版書籍をライブラリーに保存していた行為については著作権侵害を認定するという、やや複雑な判断を下していました。

アルサップ判事は、昨年9月に一度和解案を却下していました。その理由は、和解条件が「作家に押しつけられている」ことや、多くの未解決事項があることを挙げていました。その後、Anthropicは和解に関する公式ウェブサイトを開設し、対象作品のリストを公開し、作家が自分の作品が補償請求の対象かどうかを確認できるようにしました。
こうしたAnthropicの対応もあり、退官したアルサップ判事の後を引き継いだアラセリ・マルティネス=オルギン判事は、今回の和解条件を正式に承認しました。和解の主な内容は以下のとおりとなっています。
・対象となる作品数は48万点以上
・作家は対象作品1点あたり約3000ドルの補償を受け取る見込み
・Anthropicは保有していた海賊版書籍のデータを削除することが義務付けられる
ただ、補償額については一部の原告から「低すぎる」との見解もありました。こうした原告は今回の集団和解から離脱し、Anthropicに対して個別に訴訟を起こす道を選んでいます。そのため、Anthropicとしては今回の和解で完全には決着とは行かず、著作権者の間の法的な争いはまだしばらく続くことになります。
今回の和解は連邦裁判所によって正式に承認され、今後は和解を受け入れた作家たちへの補償手続きが進められる見込みです。
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