老舗ゲーミングデバイスブランドSteelSeriesが、ワイヤレスヘッドセットの新製品「Arctis Nova Pro Omni」を国内向けに正式発表しました。
Arctis Nova Pro Omniは、PC とPlayStation / Xbox / Nintendo Switch にスマートフォンなど、複数のプラットフォームで遊ぶゲーマーをターゲットにした高性能モデル。
PC+ゲーム機とスマホなど最大4系統を同時にミックスして聴けるハブと、ハブからヘッドセット間の96kHz / 24bitのHi-Res Wireless認証オーディオ、最新世代のアクティブノイズキャンセリングやLE Audio対応、30時間バッテリー x2をホットスワップして実質無限の「インフィニティパワー」システム等が特徴です。
参考価格は73,310円(税込)。ゲーミングヘッドセットとしては高額ながら、音楽用の高級ヘッドホンに近いプレミアム仕様で10万円を超えていた Arctis Nova Elite の要素を多数引き継ぎつつ、メインストリームの価格帯になった「高コスパ」モデルでもあります。
■ PCやゲーム機とオーディオ機器、Bluetoothに一台で接続

Arctis Nova Pro Omni は、複数系統の入力を「GameHub」に集約して、ヘッドセットに低遅延ハイレゾワイヤレス伝送する構成。
具体的にはUSB1 + USB2 / 3(排他) + LINE INのデジタル・アナログ有線3系統に、Bluetoothを加えた4系統を同時に鳴らせます。
PCとゲーム機、またはゲーム機2台をUSB Audioで、追加のBluetoothでスマホアプリや通話の音声を聴く使い方がメイン。Bluetoothは一般的なSBC / AACに加えて、最新世代のLE Audio (LC3 / LC3+)にも対応します。
LINE IN / OUTも備えており、レガシーなオーディオ機器と接続したり経由させたり、配信者などのセットアップにも応用が効きます。
■Arctis Nova Pro Omniの主な仕様と機能

▲Hi-Res Wireless対応の音質
・ドライバー:40mmカスタムネオジムマグネティックドライバー
・再生周波数特性:10Hz~40,000Hz
・感度:101dBSPL @ 1kHz/1mW
・インピーダンス:38Ω
10万円超のゲーミングヘッドセットとして話題になった昨年の Nova Elite は、プレミアムなカーボンファイバードライバーが売りのひとつでした。今回のNova Pro Omniは従来の上位モデルと同じネオジウムマグネティックドライバーですが、10Hzからの周波数特性やインピーダンスなど、仕様上はEliteとほぼ同等となっています。
▲最大4系統同時ミックス「OmniPlay」と付属GameHub

・GameHubにUSB-Cポートx3、LINE IN x1、LINE OUT x1を搭載
・PC、PlayStation、Xbox、Nintendo Switch、Bluetooth接続のモバイル端末を含む最大5台のデバイスに対応
・ゲーム音、ボイスチャット、モバイル音声などを同時にミックス可能
・GameHubにはOLEDディスプレイとコントロールダイヤルを搭載し、各音源のレベル確認や設定変更が可能
ハブにはUSB-C入力端子が3ポートありますが、USB2と3は排他で、同時に使えるUSB Audio機器は2つまで。USB3はXboxの独自形式に対応しており、従来のArctisシリーズのように「for Xbox」を選ぶ必要はありません。
USBを3系統同時に鳴らせないものの、物理的に接続しておくことはでき、ハブの操作でUSB2 / USB3を切り替えられるため、PC + PS / Switch + Xbox をつないでおき必要に応じて同時使用の組み合わせを変える使い方は可能です。
▲4マイク構成のハイブリッドANC

・アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載。第三者機関の試験結果に基づき従来比最大40%のノイズ低減
・外音取り込み(トランスペアレンシー)モードにも対応
PCのファンノイズや環境音がうるさくても集中できるANC搭載。外の音が聞こえる透過モードにも対応しており、ヘッドセットでゲーム中に話しかけられて気づかない等も防げます。
▲AIノイズ除去マイク「ClearCast Pro」
・全指向性マイクにAIノイズ除去機能を内蔵
・第三者機関の試験結果に基づき最大96%のバックグラウンドノイズ低減としています
・新チップセットの採用により、従来比約2倍の帯域幅での音声伝送
SteelSeriesのゲーミングヘッドセットで定評のあるブークマイクも、Eliteと同世代のClearCast Proにアップグレード。
▲バッテリー切れを防ぐ「Infinity Power System」
・最大30時間駆動のバッテリーを2個付属
・一方をヘッドセットで使用しながら、もう一方をGameHubで充電するホットスワップ方式
・15分の急速充電で最大約4時間使用
二つのバッテリーが付属し、使用しながらハブのスロットでもう片方を充電、入れ替えることで実質的に無限のインフィニティパワーシステムに引き続き対応。
▲リアルタイム音質調整「Omni-Control」
・モバイルアプリ「Arctis Companion」、PCソフト「Sonar」、GameHubからリアルタイムで音質調整が可能
・300種類以上のゲーム別プリセットに対応
競技志向のゲーマー向けに、各ゲームごとに聞き分けたい特定の音域を持ち上げる、自分の聴覚特性や好みに応じて調整する等も対応します。
▲本体仕様
・カラー:Black(ブラック)、White(ホワイト)、Midnight Blue(ミッドナイトブルー)の3色
・素材:アルミニウム、ステンレス、合成皮革、ファブリック
・ヘッドセットサイズ:192.99 x 168.79 x 88.57mm、重量339g
・GameHubサイズ:42.8 x 82.6 x 115.1mm、重量169g
真鍮など高級感を売りにしていたラグジュアリーラインのEliteよりは目立たなくなりましたが、約40gほど軽くなっています。
■5月15日より73,310円で発売。メインストリームのフラッグシップ後継機

「Arctis Nova Pro Omni」は2026年5月15日(金)より発売。参考価格は73,310円(税込)で、Black、White、Midnight Blueの3色を展開します。
ラグジュアリーラインの Nova Elite と、実売価格の差は現時点で約3万円程度。実質的な先代モデルにあたる Arctis Nova Pro Wireless との差は1万円~2万円。
Nova Pro Wirelessもゲーミングヘッドセットとして最上級の評価を得ていた人気モデルですが、Nova Pro Omni はマイクやノイズキャンセリング、無線など中身のレベルで特別なラグジュアリーモデル Elite と実質同等の部分が多く、「10万円ゲーミングヘッドセット」世代の機能を割安で使える製品といえます。
一方で、デジタルとは言えオーディオ機器はある意味で枯れた分野と見なして機能の差分を気にしなければ、セール対象になった Nova Pro Wirelessを狙うのも選択肢です。
(Elite / Pro Omni以前のモデルでは、USB接続端子のXbox対応有無で「for Xbox」 や末尾X型番の別製品になっていることに注意。X型番の製品はXbox「にも」対応するだけで、他機種で使う分には何の差もありません)。













