レノボ、65gのスマートグラス「Legion Glasses Gen2」とAIタブレット×2モデルを日本投入

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山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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レノボ・ジャパンは新型スマートグラス「Lenovo Legion Glasses(Gen2)」を10月24日に発売。28日に製品体験会を開催し、9月に発売されたタブレット2モデル「Lenovo Yoga Tab」「Lenovo Idea Tab Plus」と合わせてメディア向けのハンズオン(体験会)を実施しました。

わずか65g、超軽量設計スマートグラス「Legion Glasses(Gen2)」

Legion Glasses(Gen2)は、Gen2とある通り2世代目の製品となります。初代は日本では発売されなかったため、国内向けとしては初のLegion Glasses(日本語の発音は“レギオン グラス”)となります。


最大の特徴は65gという超軽量設計です。XREALなどのスマートグラスが太めのフレームを採用するのに対し、Legion Glasses Gen2は細身でシンプル。見た目は、ほぼサングラスに近い印象です。光学系の厚みも18mmに抑えられており、見た目と装着感の改善に貢献しています。鼻への圧迫が少なく、長時間装着しても疲れにくくなっています。

光学系は、0.6インチのマイクロOLEDで解像度は1920×1080ピクセル。これは他社と同等ですが、輝度が最大800ニトと明るくなっており、明るい室内でも鮮明な画像を楽しめます。約4m先に126型相当の表示になるとのこと。ただし、視野角は43.5°とやや狭めです。なお、3DoFなので画面の空間固定などに非対していません。

接続はUSB-Cで、DP Alt Moteに対応しているデバイスなら利用可能。接続した機器から給電されるのでLegion Glasses自体に電源接続は不要です。スマートフォンの最近の上位モデル、レノボの対応タブレット、そして多くの最新PCが対応しています。ゲーム機ではPS5やNintendo Switch(初代)も変換ケーブルを使用すれば接続可能ですが、Switch 2には非対応です。

本体にステレオスピーカーとマイクを搭載しているので、スマートフォンに接続してTeamsやZoomでのオンライン会議も可能。ただし、音漏れはそれなりにあるため、新幹線や飛行機などで利用する場合には、別途イヤホンを使用したほうがいいでしょう。

標準では薄めのサングラスとなっていますが、付属のマグネット式ライトシールドを装着すれば、完全に遮光して没入感を高めることも可能。

処方レンズを使用するためのフレームも同梱されています。自分で眼鏡店に依頼する必要はありますが、おそらくJINS等でも対応はしてくれるでしょう。JUN GINZAなら間違いなく対応してくれるはず。ただし、製作費は1万5000円前後かかります。

この手のデバイスを出すメーカーには、ぜひ眼鏡メーカーと提携し、「この店に行けば必ず対応してくれる」という状態にしてほしいところ。対応の可否を確認するハードルが高く、面倒なので購入しないという人も結構多いのではないでしょうか。

ボタン類は右側のツルに集約されており、画面の明るさ調整やボリューム調整が可能。3Dモードへの切り替えもできますが、実際に3Dで見えるかはアプリ次第となっています。

6DoFや電子調光といった機能は備えませんが、最近のスマートグラス(ウェアラブルディスプレイ)としては5万5000円という価格は比較的安価。65gと軽量なので、長時間装着していても疲れ難いのもポイントです。ソファーやベッドで寝ころびながらゲームをプレイしたり動画を視聴したりするにはぴったりのデバイスかもしれません。

クリエイター向けハイエンドタブレット「Lenovo Yoga Tab」

体験会では、9月に発売されたYoga TabとIdea Tab Plusについても説明がありました。

Lenovoのタブレットシリーズは、大まかに「Lenovo Tabシリーズ」「Lenovo Idea Tabシリーズ」「Lenovo Yoga Tabシリーズ」「Legion Yabシリーズ」がありますが、Lenovo Yoga Tabは、その中でもクリエイター向けのハイエンドなAIタブレットと位置付けられています。

12.7インチのYoga Tab Plusは1月に発売済みですが、9月に発売されたYoga Tabは、一回り小さい11.1インチ。3200×2000ピクセルのPureSight Proディスプレイを搭載し、最大144Hzリフレッシュレート、最大800ニト(ピーク輝度)、そしてDolby Visionにも対応します。

SoCにはSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、RAM 12GB、ストレージ256GBというハイエンドスペックとなっています。本体重量は458g、厚さは6.2mmと薄型軽量に仕上げられています。Corning Gorilla Glass 7iを採用し、強度も確保しています。

触覚フィードバックとジェスチャー操作に対応したLenovo Tab Pen Proが付属。筆圧検知は4096段階で低遅延を実現しています。

対応アプリ次第ではありますが、Lenovoの純正アプリではペン先の種類(鉛筆、蛍光マーカーなど)に応じて触覚フィードバックでリアルな書き味を再現します。また、ペンのセンサー部分をダブルタップすることで書くモードと消しゴムモードを切り替えたり、選択中にスワイプアップでコピー、スワイプダウンでペーストといったジェスチャー操作も可能です。

純正メモアプリには、Snapdragon 8 Gen 3のNPUを活用したAI機能が搭載されています。手書きのラフスケッチをAIが水彩画風、3D風、スケッチ風などに変換してくれる機能が特徴的です。また、テキスト入力時にはAIによる続きの文章生成、リライト、要約といった機能も利用できます。

▲適当に描いた猫のイラストもAIが変換してくれます

学生向けハイミドル端末「Lenovo Idea Tab Plus」

もう1台の「Lenovo Idea Tab Plus」は、主に学生向けに普段使いできるよう設計されたハイミドル端末。薄型軽量でカラーバリエーションも用意され、学生をはじめとしたデジタルネイティブなユーザー向けのAI機能も搭載しています。

▲カラーはクラウドグレー、サンドローズ、ルナグレーの3色展開

12.1インチディスプレイを搭載しながら、重量は530g、厚さは6.3mmと薄型軽量です。カラーはルナグレー、サンドローズ、クラウドグレーの3色展開となっています。

ディスプレイは2560×1600ピクセル、リフレッシュレート90Hz、最高輝度800ニト(ハイブライトネスモード時)です。色域はDCI-P3カバー率96%で、TÜV認証のフリッカーフリー、ローブルーライトにも対応しています。

SoCはMediaTek Dimensity 6400を搭載し、RAMは8GB、ストレージは128GBまたは256GBのモデルがラインナップされます。バッテリー容量は10,200mAhで、付属の45Wアダプタで約86分でフル充電が可能です。動画ストリーミングで約13時間の使用が可能です。

単6電池を使用するLenovo Tab Penが標準で付属します。筆圧検知は4096段階、チルト対応で、十分な精度を備えています。

純正メモアプリには、テキスト入力時のAI機能(続き文章生成、リライト、要約)が搭載されています。また、Googleの「かこって検索」機能にも対応しており、ペンを使った直感的な検索が可能です。

両モデルともオプションでキーボードカバーが用意されており、どちらも専用のPOGOピンで接続します。

Yoga TabのLenovo Yoga Tab キーボードパックは、キーボードと背面キックスタンドを分離可能。Idea Tab Plusの薄型フォリオキーボードは、スタンドとキーボードが一体化されており分離は不可となっています。

▲左はIdea Tab Plusのフォリオキーボード、右がYoga Tabのキーボードパック。Yoga Tabのほうにはトラックパッドが付いています

《山本竜也》

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