日本語のGoogle検索が、生成AIを活用した「AIモード」に本日より順次対応するとアナウンスされました。PCやスマホのブラウザ、Android/iOSのGoogleアプリで利用可能になります。

AIモードは、検索キーワードを打ち込むのではなく、自然な文章で質問するスタイルが基本です。「京都駅から出発して6泊7日の伝統工芸と歴史巡りの旅程を考えて。夕食におすすめのレストランも入れて」といった問いかけに対し、AIがまとめたプランや参考リンクを提示します。従来の検索では、いくつかの検索結果を自分で比較する必要がありましたが、一度の質問で完結できるようになります。
使用されるAIエンジンは、Gemini 2.5のカスタム版。入力された内容をいくつものサブクエリに分解し、それぞれを検索し、AIが答えを構成する「クエリファンアウト」というしくみが採用されています。
画像や音声を用いた“マルチモーダル”検索にも対応。スペイン語のメニューをカメラで撮影して「ベジタリアン向けはどれ?」と尋ねたり、本棚の写真から「今、話題の本は?」といった質問も可能です。
英語版に次いで今回、新たに対応したのは日本語のほか、韓国語、ヒンディー語、ポルトガル語、インドネシア語の全5言語。言語間は単純な翻訳ではなく、各言語ごとに調整されたローカライズが行われているため、文脈にも自然に対応しているのが特徴です。
とはいえ、すべての回答が正確とは限りません。GoogleはAIの出力に信頼性が足りないと判断した場合、従来の検索結果をそのまま表示する仕組みを併用しています。
検索の主語が「ユーザー」から「AI」へ移行していく中、20年続いたGoogle検索もまた、大きな転換点を迎えています。