20年続いたGoogle検索が変わる。日本語版「AIモード」で“考える検索”へ

テクノロジー AI
矢崎飛鳥(ACCN)

テクノエッジ編集長。Wikiの「スマートフォン」ページに略称“スマホ”考案者として記述あり。週一以上ライブへ通う音楽好き。ヨボヨボのハタチ

日本語のGoogle検索が、生成AIを活用した「AIモード」に本日より順次対応するとアナウンスされました。PCやスマホのブラウザ、Android/iOSのGoogleアプリで利用可能になります。

AIモードは、検索キーワードを打ち込むのではなく、自然な文章で質問するスタイルが基本です。「京都駅から出発して6泊7日の伝統工芸と歴史巡りの旅程を考えて。夕食におすすめのレストランも入れて」といった問いかけに対し、AIがまとめたプランや参考リンクを提示します。従来の検索では、いくつかの検索結果を自分で比較する必要がありましたが、一度の質問で完結できるようになります。

使用されるAIエンジンは、Gemini 2.5のカスタム版。入力された内容をいくつものサブクエリに分解し、それぞれを検索し、AIが答えを構成する「クエリファンアウト」というしくみが採用されています。

画像や音声を用いた“マルチモーダル”検索にも対応。スペイン語のメニューをカメラで撮影して「ベジタリアン向けはどれ?」と尋ねたり、本棚の写真から「今、話題の本は?」といった質問も可能です。

英語版に次いで今回、新たに対応したのは日本語のほか、韓国語、ヒンディー語、ポルトガル語、インドネシア語の全5言語。言語間は単純な翻訳ではなく、各言語ごとに調整されたローカライズが行われているため、文脈にも自然に対応しているのが特徴です。

とはいえ、すべての回答が正確とは限りません。GoogleはAIの出力に信頼性が足りないと判断した場合、従来の検索結果をそのまま表示する仕組みを併用しています。

検索の主語が「ユーザー」から「AI」へ移行していく中、20年続いたGoogle検索もまた、大きな転換点を迎えています。

《矢崎飛鳥(ACCN)》

Amazon売れ筋ランキング

矢崎飛鳥(ACCN)

テクノエッジ編集長。Wikiの「スマートフォン」ページに略称“スマホ”考案者として記述あり。週一以上ライブへ通う音楽好き。ヨボヨボのハタチ

BECOME A MEMBER

『テクノエッジ アルファ』会員募集中

最新テック・ガジェット情報コミュニティ『テクノエッジ アルファ』を開設しました。会員専用Discrodサーバ参加権やイベント招待、会員限定コンテンツなど特典多数です。