老舗船外機メーカーのトーハツとレース用エンジンのイルモアが提携「革新的な次世代電動船外機」開発を目指す

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Munenori Taniguchi

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かつてバイクメーカーとして国内トップの販売実績を誇り、1956年に日本で初めて船外機を開発した企業として知られるトーハツが、今後市場の拡大が見込まれる電動船外機分野において、米国のエンジンメーカーであるイルモアとパートナーシップ契約を締結したと発表しました。

イルモアと言えば、元コスワースのエンジニアが設立し、持ち前の高い技術力でF1やインディカー、NASCAR、MotoGPなどでエンジン開発・供給(相手先ブランドでの供給含む)を行ってきたエンジンメーカー。水上のF1と呼ばれるパワーボートへのエンジン供給経験もあり、船舶用エンジン開発にも携わっています。


Ilmor ION - Electric Outboard from Ilmor on Vimeo.

イルモアのマリン事業担当副社長マイク・リンドバーグ氏は「トーハツの提携は、イルモアにとってパフォーマンス、イノベーション、環境責任という価値観を共有する、志を同じくする企業と協力できるエキサイティングな機会だ」とコメントしました。

トーハツ社長の日向勇美氏は「イルモアエンジニアリングとのパートナーシップは、トーハツの歩みにおいて重要なマイルストーンを表す」とし、イルモアとの協業によって両社の技術と船外機のノウハウを融合し、革新的な次世代電動船外機を開発していくとプレスリリースで述べています。

両社はパートナーシップの一環として、まずは2024年度中に北米および欧州で「6.0 kW電動船外機」の販売を開始する予定としており、2月14日よりフロリダ州で開催されるマイアミボートショーにそのプロトタイプを出展するとのことです。

ちなみに、船外機の電動化と言えば、ヤマハが先月、船舶向けの水素エンジンや燃料電池の研究開発を行っているドイツのTorqeedoを買収すると発表していました。こちらもやはり、電動化の拡大が予想される船舶船外機の市場をリードするための動きです。


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《Munenori Taniguchi》
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