Snapchatで「飛行機を爆破する」と冗談を言ったら戦闘機出動の騒ぎに。有罪なら約1900万円の請求も

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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VanderWolf Images / AdobeStock

冗談で飛行機の爆破予告をSnapchat経由で友達に送り逮捕された若者が、今週月曜日にスペインで裁判を受け、もし有罪判決となった場合、最高で11万7500ユーロ(約1900万円)が請求される可能性があると報じられています。

事件は2022年7月に発生しました。当時18歳だった英国人アディティア・ヴェルマ氏は、ロンドンからスペイン・メノルカ島へ旅行に行く途中、搭乗した機内からSnapchatで友人に「飛行機を爆破するところだ(私はタリバン)」とメッセージを送りました。

すると、このメッセージを英国治安当局が検知してすぐにスペイン当局に通報。ヴェルマ氏からすれば軽い冗談を飛ばしただけのつもりが、空軍が戦闘機を飛ばす事態に発展することになってしまいました。

緊急出動した2機のF-18戦闘機は、すぐにヴェルマ氏が搭乗している旅客機をマーク、メノルカ島の空港に着陸するまで追跡したのち離脱しました。

しかし空港では捜査当局が待ち受けており、旅客機が到着するや隅々まで捜索する騒ぎとなりました。

ヴェルマ氏はその場で逮捕されて2日間身柄を拘束され、のちに保釈されましたが、帰国すると今度は英国の諜報機関であるMI5およびMI6による尋問を受ける羽目に。

散々テロ組織との関係などについて聞かれた末、ようやく英国では安全保障上の要注意人物ではないとの判断が下りました。

ただ、スペイン政府はヴェルマ氏を起訴しており、今週行われた裁判ではテロ容疑やそれによる投獄の可能性はないものの、公共の秩序を乱したことに関して罪を問われ、もし有罪判決を受ければ、最高で2万2500ユーロの罰金と戦闘機出動の費用9万5000ユーロの負担が求められる可能性があるとのことです。

ヴェルマ氏の弁護士は裁判で、彼がFacebookなどの誰でも閲覧できるプラットフォームに爆破予告をしたわけではないと述べ、ヴェルマ氏も「同じ飛行機に乗る友人にSnapchatのグループチャットで交わした冗談だった」と説明しました。ヴェルマ氏への判決は数日のうちに出る見込みとのことです。

なお、飛行機に乗るか否かに限らず、SNSやその他のインターネットサービス上で爆破予告をすることは、たとえ冗談でも絶対に避けるべきこと。

日本国内でもつい先日、日本ファルコムのイベントが爆破予告メールによって中止する事態が発生していましたが、警察庁はウェブサイトで、「インターネット上における犯行予告は、刑罰法令に触れる場合があり、いたずらのつもりや冗談のつもりなどといったことは通用しません」と警告しています。



《Munenori Taniguchi》
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