「M3 Ultra」Mac ProやMac Studioは2024年後半?32コアCPU・最大80コアGPU・256GB RAMに到達説も

ガジェット PC
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Apple/YouTube

アップルは独自開発チップAppleシリコンの最新世代M3シリーズを、2023年10月に発表しました。

無印のM3や上位版のM3 Pro、M3 Maxを搭載したMacBook ProやiMacは販売中ですが、さらに上位となるはずの「M3 Ultra」は登場していません。


実際にM3 Ultraが開発中であるとの噂は何度か伝えられてきましたが、未だにアップルから公式の言及はありません。そんななか、複数の情報源が「M3 Ultraチップ搭載のMac Studioが、2024年半ば~後半に登場する」と主張しています。

まず中国の半導体メディアICsmartは韓国の情報筋からの情報として「M3 Ultraチップは2024年半ば、改良されたMac Studio搭載でデビューする可能性がある」と予測報しています。

ちなみに、このレポートは台湾TSMCの第2世代3nmプロセス(N3E)が2024年内に、クアルコムやAMDチップにも採用されるであろうとの展望を伝える内容。

TSMCの初代3nmプロセスこと「N3B」は製造コストが高いため、資金力があり採用した企業はアップルのみでしたが、N3Eは「いくつかの問題を解決し、生産量を増やし、より手頃な価格」になるため、多くの企業が採用しやすくなったとのこと。具体的にはクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 4」やMediaTekの「Dimensity 9400」等を挙げています。

またアップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者も、自らのニュースレター「Power On」最新号で新型Mac Studioが未発表のM3チップ第4のバリエーション(M3 Ultra)を搭載し、2024年後半に登場する可能性があると述べています。

このM3 Ultraにいて、Gurman氏は数ヶ月前から報じてきました。昨年11月には、CPUコアが32個、GPUコアが最大80個という「とんでもないMacチップ」になると主張。また最大RAMは256GBのオプションもあり得ると述べていましたが、これらは丁度M3 Maxの倍となります。

また最新記事でGurman氏は、最上位モデルMac Proの後継機がM3 Ultraを搭載して登場する可能性が高いと述べています。上記のICsmart記事にMac Proへの言及はありませんでしたが、こちらは肯定的です。

昨年末の時点では、M3 Ultraが「まだ広範なテストに入っていない」と述べ、Mac ProとMac Studio後継モデルの発売は早くとも2024年末であり、2025年になる可能性があると主張していました。それよりは、前倒しになっている格好です。

もしも2024年半ばに新型Mac StudioやMac Proが初公開されるのであれば、毎年6月開催が恒例のWWDC(世界開発者会議)で発表するのかもしれません。実際、現行のMac StudioやMac Proも昨年のWWDCでデビューを飾っていました。


またGurman氏は、噂のM3搭載MacBook Airにも言及。以前もアップル社内でmacOS 14.3と並行して開発中であり、そちらは1月末~2月にリリースされるかもしれないが、ハードウェア(MacBook Air)は3月まで出荷されない可能性があると述べており、その再確認です。

3月と言えば、新型iPad Air(12.9インチの大型モデル含む)や有機EL版iPad Pro登場の予想時期と重なっています。3月末頃に、アップルは新製品発表イベントを開催するのかもしれません。



《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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