最初は「振り付けだけ」の提案だった。NewJeansの新作MVが全編 iPhone 14 Proで撮影された、その背景を聞いた

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大石結花

ニューヨーク在住のデジタルクリエイター。 YouTubeでは、ガジェットレビュー、チュートリアル、Vlogを中心に、クリエイターのための情報を発信。

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最初は「振り付けだけ」の提案だった。NewJeansの新作MVが全編 iPhone 14 Proで撮影された、その背景を聞いた
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人気K-POPガールズグループがアップルとコラボし、新曲のミュージックビデオをiPhone 14 Proで撮影したことを訴求するキャンペーンを行っています。その背景を、ミュージックビデオの撮影監督と、グループのエグゼキュティブプロデューサーに聞きました。(編集部)



2022年の7月に「Attention」でデビューして以来、一躍世界のトレンドをリードする存在になった5人組のK-POPガールズグループのNewJeansから、3つのタイトルトラック「Super Shy」、「ETA」、「Cool With You」を含む6曲が入った、2nd EPの「Get Up」が発売されました。

「Get Up」の6曲にはそれぞれミュージックビデオがあり、「ETA」のミュージックビデオはAppleとのコラボレーションで全編iPhone 14 Proを使って撮影されています。アップルもCMでそのことを強くアピールしています。

NewJeansのエグゼクティブプロデューサーであり、BTSなどを輩出した韓国の大手エンターテインメント企業HYBEのCBO(最高ブランド責任者)及び傘下企業ADORのCEOを務めるミン・ヒジン氏と、「ETA」のミュージックビデオの撮影監督のシン・ウソク氏に、この取り組みの背景を取材しました。

ETAとは、Estimated time of arrival(到着予定時間)の略で、ミュージックビデオではプールパーティーに参加したNewJeansが、友達のボーイフレンドが他の女の子に言い寄っている姿を目撃し、iPhone 14 Proで友達にFaceTimeで伝えるシーンからスタートします。それを見て怒った友達は、車で現場に駆けつけようとする、というストーリーです。ミュージックビデオの全編はこちら。

iPhone 14 Proのアクションモードはプロレベル

撮影監督のシン・ウソク氏はiPhone 14 Proを使った撮影の様子を、次のように語ってくれました。

「iPhone 14 Proで撮影するにあたって、普段使っているプロ用のカメラでの撮影よりも特に難しいということはありませんでした。違いは少しだけです。

iPhone 14 Proのアクションモードは、プロレベルだと言っても過言ではないと思います。

撮影のほとんどをiPhoneに標準で入っているカメラアプリで行い、露出をマニュアルで調整したいシーンだけサードパーティアプリであるFilmic Proを使用しました。マニュアルで調整したいところ以外は、カメラアプリが自動で調整してくれました。」

▲撮影のほとんどはiPhoneの標準アプリで

「K-POPのミュージックビデオは大抵かなり明るく撮影することが多いですが、今回はシネマティックにしたかったというのもありますし、シーンごとの雰囲気にあった明るさにしたいと思いました。

明るいシーンは全く問題なく撮影でき、暗いシーンではいつもよりも多めに照明を用意して臨んだのですが、最終的にいつもの照明で十分明るく撮影することができました。」

▲撮影監督のシン・ウソク氏

NewJeansのエグゼキュティブ・プロデューサーを務めるミン・ヒジン氏は、アップルとのコラボがどう始まり、そこからどう展開したかについて、興味深い話をしてくれました。

もともとは振り付け動画だけの話だったが、どうせならミュージックビデオをと逆提案

「アップルから最初は「振り付け動画をiPhoneで撮りませんか?」というオファーをいただいたのですが、「どうせだったらミュージックビデオを作りましょう」とカウンタープロポーザルをして、この企画が生まれたんです。

「ETA」では、撮影だけでなく、ミュージックビデオのストーリーや、振り付けにもiPhoneを使い、最初からiPhoneが使われることを念頭に置いて計画しました。

このミュージックビデオでは、ETAの歌詞とiPhoneという多くの人が使っているデバイスを合わせることで、「噂」というコンセプトを軸にしました。セレブリティが噂の的になるだけでなく、一般人でも噂に巻き込まれることがあるかと思います。噂はスマホを通して伝聞されていきます。そういった現代社会の様子を表現しました。

ETAという言葉には、そのままの予定到着時間という意味もありますが、コミュニケーションするときに何を目的にしているのか、いじわるな意図がないと言えるのか、というような問いかけのダブルミーニングも込めました。

「Get Up」に含まれる曲のミュージックビデオでは、アップルの他にPower Puff Girlsや、トニー・レオンとチョン・ホヨンとのコラボレーションもありましたが、どれも無理やりな広告のようではなく、「そうあるべき」という自然なコラボレーションになっています。アップルとのコラボレーションも面白く進めることができました。関わった方々が誰もが誠実に取り組んでくださったことにも感謝しています。

NewJeansは、デビューしてちょうど1年が経ちましたが、ここまで成功すると思っていたかとよく聞かれます。実は、全て計画し、予想していた結果です。未来を完全に予測することはできませんが、Kpop市場の流れを読み、今後も境界線を破り、新しいモノづくりに取り組んで行きます。」

▲ETAは「Shot on iPhone 14 Pro」

▲NewJeansのエグゼキュティブ・プロデューサーを務めるミン・ヒジン氏

《大石結花》
大石結花

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