アップルの実店舗でもおなじみのベルキンが、Apple Watch対応モバイルバッテリーの新製品 BoostCharge Pro 2-in-1 iPhone + Apple Watch を発売しました。
Apple Watch Series 7以降の7.5W急速充電に対応するほか、容量は10000mAh、USB-C端子はPD 20W出力など、従来モデルから大幅に進歩しています。
Apple Watchは独自のワイヤレス充電方式を採用するため、出先での充電には付属のマグネット式充電ケーブルを持ち歩くか、別売りのApple Watch対応充電ソリューションを使う必要があります。
ワイヤレス充電パッド部分とUSB端子が直結してPCやモバイルバッテリーに挿せる小さな充電器や、充電パッド部分を備えたモバイルバッテリーあたりが定番で、ベルキンの製品でも Valet Charger 6700mAhが長らくアップルでも定番として販売されていました。
Apple Watchが代替わりしても充電器はそのまま使えますが、しかし2021年のApple Watch Series 7以降の最大7.5W急速充電には対応ケーブルやバッテリーが必要になるため、恩恵に預かりたければ買い替える必要があります。
(USB電源アダプタやモバイルバッテリー側が最新で高出力でも、Apple Watchにワイヤレス充電する部分が古ければ急速充電できません。)
寝ているあいだに充電するなら3時間でも1時間でもさほど変わりませんが、Apple Watch は睡眠トラッキングにも対応したため、一日中つけるとどのタイミングに充電すれば良いのか分からん状態になり、充電を忘れて出かけてしまった際などは決済も通知確認もできないただのブレスレットを虚しく身につけることになります。
Apple Watch Ultraは長時間使えるようになり、相対的にバッテリーの不安が激減しましたが、電力効率の向上よりバッテリー容量の増加で解決しているため、低速の充電器では従来のApple Watchより目に見えて充電が遅いことになります。
というわけで、今回新たに発売されたのがベルキンの急速充電対応Apple Watch対応モバイルバッテリーBoostCharge Pro 2-in-1 iPhone + Apple Watchです。
数年前から売っている旧モデル Valet Charger は定番ではあったものの、結構重く大きいのに6700mAhという不安な容量しかない、もちろん急速充電は(規格ができる前の製品なので)できない、金属製で剛性が高いのはともかく角が立って周囲にも本体にも傷がつく、バンドをバッテリーの下を回すと傾いて安定しない、USB端子も最大2.4AのUSB-A出力、マイクロUSB入力と、いくら何でも時代にそぐわない製品になっていました。
新型は売りの急速充電に対応するばかりでなく、容量は大きいiPhoneと併用で最低限ほしい10000mAh、PD 20W出力のUSB-C端子、バッテリーを充電しつつApple Watchにもパススルー充電が可能、AirPods Pro (第二世代)もワイヤレス充電できるなど、モダンな仕様に生まれ変わりました。
外観やスタイルは多分に好みの要素もあるものの、細かな傷や模様がつきやすかったアルミと樹脂のツートン角柱だった旧型から、新製品は全体が丸みを帯び、マットでソフトタッチなシリコン被覆になっています。
Apple Watch充電パッド部分が細くなっているため、解いて真っ直ぐにできないバンドでも、下を通して安定して置けます。
(細かい話では、Watchの充電パッド部分にある程度の厚みがあるのも良いところ。バンドによるものの、長さ調節して締めればそのまま固定できます。純正ケーブルや小さな充電パッドでは位置合わせ用の磁力だけで固定するため、机の上に安置はともかく、移動中などかばんのなかではいつの間にか外れて充電できていない悲劇があります)
『Belkin BoostCharge Pro 2-in-1 iPhone + Apple Watch 急速充電モバイルバッテリー10000 mAh』の発売は6月9日、価格は1万4400円。
ご時世とはいえ結構するねえという価格ですが、6月11日まで、数量限定で10%オフ クーポンを発行しています。
