HUAWEI WATCH GT Cyber国内発表。ケース着せ替えで別モデル感覚の新機軸スマートウォッチ

テクノロジー Science
橋本新義

橋本新義

IT系とゲーム系のフリーライター(タイプ:出オチ)

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PCとキーボードやディスプレイなどの周辺機器、スマートフォン、シューティングゲームなどを好むおじさん。隙あれば出オチやネタ、製品にまつわる余談やいい話を組み込もうとして記事が長くなる程度の能力を持つ。アイコンは漫画家『餅月あんこ』先生の筆による似顔絵です。

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HUAWEI WATCH GT Cyber国内発表。ケース着せ替えで別モデル感覚の新機軸スマートウォッチ
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  • ▲ケース部のムーブメント装着機構。爪らしき箇所がないのがポイント

PCやイヤホン、ウェアラブル系機器を手がけるファーウェイ・ジャパンが、スマートウォッチの新モデル『HUAWEI WATCH GT Cyber』を発表しました。


発売日は3月23日。価格は、標準セットとなるムーブメントと『ミッドナイトブラック』ケースのセットが3万2780円。ケース部は4種類が用意されますが、『シーブルー』『ムーンホワイト』『ゴールデンブラック』は8580円、『スペースグレー』は5280円という設定です。

モデル名に「サイバー」を冠する本機の特徴は、本体となる『スマートムーブメント』とケース部(バンド含む)を独立構造にし、付け替えを非常に手軽にした点。

他のスマートウォッチで導入されているバンド部のみならず、ムーブメント周辺のベゼル(文字盤の縁)を含めたケースを着せ替え可能とすることで、外観の印象を別モデルのように、なおかつ手軽に変えられる……という趣向です。

スマートウォッチとしての基本的な機能も、高機能スマートウォッチとして定評あるHUAWEI WATCH GT 3(既発売モデル)を踏襲。ファッション性重視でありながら、健康管理機能などもイマドキの高機能モデルならではの充実度でまとめています。

ケース部の価格が2グレードとなっているのは、使われている素材やデザインの差。印象としては、ミッドナイトブラックとスペースグレー、そしてゴールデンブラックがスポーツ向け、シーブルーとムーンホワイトがいわゆるラグジュアリー的なデザインとなっています。

気になるケースの交換ですが、ロック機構はシンプルで、外す際には盤面を指で押し出すだけでOK。また装着の際にも、はめ込むだけでしっかりと固定されます。
ここで驚くのは固定機構に(少なくとも見える範囲では)爪などがない点。それでいながら、固定時にはしっかりと収まり、まったくぐらつきませんでした。

▲ケース側のムーブメント装着機構。爪や極端な突起がないにもかかわらず、しっかり固定できます

スマートウォッチとしての堅牢性に関しても、ファーウェイ側は熱衝撃試験や温度試験など、16項目の耐久テストをクリアとアピールします。先日開催されたMWC Barcelona 2023でも数々の賞を取った本モデルですが、こうした構造が評価された点は想像に難くありません。

なお、外観という点では重要な文字盤に関しては、同社製スマートウォッチ用スマホアプリ『HUAWEI Health』経由にて、5000種類以上がダウンロード可能。もちろん、複数部品スタイルを一括変更できる「テーマ」機能も搭載します。

そして文字盤デザインでユニークな新機能が、『スタイル文字盤』。これは、スマホで服を撮影すると、そのテクスチャーに合わせた文字盤を生成できるという、面白い趣向の機能。
ファッションと合わせた文字盤コーディネイトがこれまでにないほど手軽にできる、今後のスマートウォッチのトレンドともなりそうなアプローチです。

なお、スマートウォッチの基本機能としては、冒頭でも紹介したように同社のWATCH GT 3ベース。

過酷な環境下やスポーツ中でも安心して使えるべく、5ATMの防水性能をはじめ、堅牢性にも配慮。ケース素材には高級ステンレス合金(316L)やナノセラミック、さらに高強度ファイバーなど、手触りや見栄えだけでなく、耐久性にも配慮したマテリアルを採用しています。

さらにワークアウトモードは、ユーザーカスタムを含めて100種類以上を搭載。とくに登山向けには、気圧の急激な変化があった際に告知する『悪天候アラート』や、来た道のGPS情報を自動記録し、引き返す際に道案内する『ルートバック機能』といった便利機能を搭載します。

そして健康管理機能では、心拍数や睡眠記録をはじめ、血中酸素濃度記録やストレスレベル測定などにも対応。睡眠記録に関しては、スマホアプリ上での寝言計測にも対応します。

基本仕様は、バッテリー駆動時間が通常使用時で約7日、ヘビーユースで約4日間。ディスプレイは1.32インチの有機ELパネル(画素数は466×466)。GTシリーズの他モデルと比較すると、直径42mmモデル相当となります。

本体サイズは約47.4×44.4×10.2mm(幅×高さ×厚さ)で、重量はバンドで異なり、軽量仕様(ミッドナイトブラックとスペースグレー)が約58g。シーブルーとムーンホワイトが約68g、ゴールデンブラックは約78gとなります(ムーブメント部のみでは約33.5g)。



このように、WATCH GT Cyberは、定評ある同社製スマートウォッチの高機能を継承しつつ、デザインのカスタマイズ性を大きく高めたモデル。

名称が『サイバー』という割には、現状のケースからはサイバー、もしくはサイバーパンクな印象はあまり感じられませんが、このあたりは暴太郎……いや、アバターをチェンジするといった感覚から来ているのかもしれません(なお、筆者が説明会でこの点を尋ねたところ、「この『サイバー』は使うユーザーの体験に対する思いを込めた名称」との回答をいただきました)。

ともあれ、バンドのみならず本体のベゼル(縁)をも着せ替えでき、さらに作業が容易……というコンセプトは、今後の高級スマートウォッチのトレンドともなりそうな印象を受けました。
この手軽さと面白さは実際に触ってみると印象が異なるはずなので、展示されている店頭などに訪れた際にはぜひともチェックしてほしいところです。


《橋本新義》
橋本新義

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